先日、臨床の現場で「スミス骨折」の患者さんについて症例検討会を行いました。
「橈骨遠位端骨折」は高齢者野転倒時に多く発症します。
転倒時にとっさに床に手を着き、手で体重を支えたときに床からの強い衝撃で橈骨の遠位端を骨折するのです。
多くは「コーレス骨折」です。
<X線画像>
<骨折線> < 橈骨遠位端が背側へ転移します>
<外力の加わり方>
しかし今回症例検討した患者さんは「スミス骨折」です。
<X線画像>
骨折した橈骨遠位端は総則へ転移します。
<外力の加わり方>
約6週間前に受症し安静固定のため2週間ギプス固定、さらにその後ギプスシーネに変更して約4週間経過しており、シーネを外してリハビリテーション開始の許可が出されました。
シーネを外して可動域訓練を介し使用としたら、下垂手とフォルクマン拘縮を合併していました。
下垂手は「橈骨神経麻痺」で起こりますが、これはギプスによる安静固定時の(上腕骨末梢部での)圧迫が強すぎたためなのか?手根橈側部で骨折時に転位した骨折片により損傷したのか?わかりません。
とにかく手関節も手指も全く背屈しません。
加えて損傷時に浮腫がかなり激しかったためだろうとの事ですが、前腕部の強い筋萎縮と手関節の拘縮、手関節を他動で動かそうとすると強い痛みを伴います。(フォルクマン拘縮の代表的な症状)
認知症を伴っている94歳の高齢者であるため、無理の無い頭痛の無い範囲で、少しずつ関節可動域訓練から開始することになりました。(積極的な運動療法は現時点では禁忌です。)
PTは残存している能力の維持(廃用症候群を起こさない、寝たきりにしないための)生活基本動作を中心に、またOTは健側手を用いた(利き手交換)食事訓練やリーチャーなどを用いた生活技能訓練を中心にリハビリテーションを進める事になりました。
(末梢神経障害を合併した)超高齢者の骨折は経過を長めに設定し、訓練をし続けることが大切ですね。
「橈骨遠位端骨折」は高齢者野転倒時に多く発症します。
転倒時にとっさに床に手を着き、手で体重を支えたときに床からの強い衝撃で橈骨の遠位端を骨折するのです。
多くは「コーレス骨折」です。
<X線画像>
<骨折線> < 橈骨遠位端が背側へ転移します>
<外力の加わり方>
しかし今回症例検討した患者さんは「スミス骨折」です。
<X線画像>
骨折した橈骨遠位端は総則へ転移します。
<外力の加わり方>
約6週間前に受症し安静固定のため2週間ギプス固定、さらにその後ギプスシーネに変更して約4週間経過しており、シーネを外してリハビリテーション開始の許可が出されました。
シーネを外して可動域訓練を介し使用としたら、下垂手とフォルクマン拘縮を合併していました。
下垂手は「橈骨神経麻痺」で起こりますが、これはギプスによる安静固定時の(上腕骨末梢部での)圧迫が強すぎたためなのか?手根橈側部で骨折時に転位した骨折片により損傷したのか?わかりません。
とにかく手関節も手指も全く背屈しません。
加えて損傷時に浮腫がかなり激しかったためだろうとの事ですが、前腕部の強い筋萎縮と手関節の拘縮、手関節を他動で動かそうとすると強い痛みを伴います。(フォルクマン拘縮の代表的な症状)
認知症を伴っている94歳の高齢者であるため、無理の無い頭痛の無い範囲で、少しずつ関節可動域訓練から開始することになりました。(積極的な運動療法は現時点では禁忌です。)
PTは残存している能力の維持(廃用症候群を起こさない、寝たきりにしないための)生活基本動作を中心に、またOTは健側手を用いた(利き手交換)食事訓練やリーチャーなどを用いた生活技能訓練を中心にリハビリテーションを進める事になりました。
(末梢神経障害を合併した)超高齢者の骨折は経過を長めに設定し、訓練をし続けることが大切ですね。