ひとつの選択 | M's Ambition

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みんなに「ありがとう」を伝えたくて・・・

先日、

女優の大好きな先輩のお見舞に行きました。

緩和ケア病棟です。

昨年の11月には舞台で演じていたのに…。

私、

かなりのショックで…。

長いお付き合いをさせていただいているのですが、

病気だなんて、分からなかった。

いつも、私の舞台を楽しみにしていてくれて、

必ず観てくださって。

言葉では厳しくダメ出しされるけど、

愛が沢山で…

とても とても有り難くて。

お話しも沢山したし、

勿論、お仕事もしました。。

すべて学ぶことはばかりで…

いつも教えていただいて。


なぜ…

5年前に

ガンと分かった時に…と、

頭の中で、繰り返すばかりでした。

だから会いに行きました。

会いに行かなくちゃと思った…。


でも、想像を越えていました…


穏やかに迎えてくれて、

病室には大きな窓が1面にあって。

第一声が、

Γ私だけのものよ!」

Γ綺麗でしょう!」

Γ幸せ♪」


酸素をしていても、

目の力は強くて、

声も変わらず、力強く。

病院のベッドにいるのが場違い!

私のことを思って、

病気のことを話してくれました。

1人で、家族にも言わずに、

ここまで…。

11月の舞台は、最後と思ってたと。

でも決して、あきらめではなく。

すべてを受け入れて、

力強く戦っています。

m(__)m

その姿は、美しいと思いました。

手術もせず、

処置もせずに、

家族や回りの皆に言わず、

隠して…。

わがままかもしれない…。

でも、

謙虚に、力強く生きて前進している。

戦っていると思いました。

30~40分ぐらい、お話ししたでしょうか…。

もっと居たかったけど…。

とても、

大きな力をもらいました。

前から、私の姿を見ておいてね。と言われていました。

それは、良いところも、また、悪いところもある、

だから、悪い部分は真似をしてはいけないからと。

それが、後輩…次世代の私が持つ使命だと。

とても、潔い。

だから、悔やんでしまう私です。

でも、

5年前にガンと知らされていたら、

引きずってでも、

どんなことをしてでも、

その時の最高の医療を受けさせていたと思います。

それが、先輩の意志でなくても。

先輩も、あなたは、そうしたでしょうねと。


今、答えは出ないけど、

師が、私には延命治療しないでほしいと私に言った後、

本人が望まないのに延命治療は、

失礼でしょう…と言いました。

先輩の事、師の言葉…

解るんだけど。。

分からない…

納得できるんだけど、

分かりたくない。。

ただ、

瞬間、瞬間…

潔く生きたいと思います。