人が死ぬと葬式を出さねばならない。

葬式は厄介なことは、それが突然訪れるからである。

葬式は準備のための時間が極めて限られる。

葬式はただ一度の機会しかしかない。失敗は許されないと宗教学者島田裕巳氏は、「葬式入らな」いという本のはじめに記してある。

その、厄介な葬式を初めて経験した次男坊は４９日法要まで、なんとかこぎつけた。

一人で突然死の父を見つけた。自宅での孤独死、警察での調書や、葬式、法事を一人でこなしてくれたが、あれやこれやと苦労の連続だったと察する。

４９日の法要が過ぎると、御霊前が御仏前に代わるように、仏さまの弟子入りを許されるのである。

死んだあと厄介なのが戒名だ。

一番ランクの高いのが院号居士、その下が院号の付かない居士、さらにその下が信士で一番下が禅定門だ。

本来戒名などは一般の人々、俗人が授かるものではないのだ。

出家した僧侶がその証として戒名を授かるものだ。

俗人が死んでお釈迦様の弟子になるならお経を読んであげても良いと、仏教界から許しが出たのが江戸の後期。

葬式に死者の為の御経がないのは当然であり、坊主はお釈迦さまの弟子だから、修行のためにお経をあげているのだ。

俗人が戒名を授かることは、お布施金額もそれぞれ異なるように、坊主の金儲け手段だ。

だから、私は葬式には坊主が要らないといつも思っている。

まぁ！唯物論者としては当然なことだが・・・・・・・・・・

しかしながら、このような法要があることで、普段全く顔を合わせない親戚一同や知人とご対面できるのも仏の導きだ。

その席で私は一度も見たことのない父の若い頃の写真、４９日目に仏となった兄の子供時代の写真を見せられることになる。

葬儀や法要の時はこのようなことがたびたび起きる。

これも！仏さまの導きなのかもしれない（笑）

１９２８年の頃の父隆二

修正したがあまり変わらない。

６月２０日に亡くなった兄（８３歳）が５歳のころの写真。（１９４０年）

今から７８年も前に兄喜久男は革靴履いていた。

他は草履だ。

貧乏な家だったが、親父は子供だけには贅沢させていたのかな？

真ん中は従弟の富也（８０歳没）

私の姉文枝（８４歳）は今も元気で畑仕事やゲートボールに夢中。

中央は親父の妹たまちゃん。

49日過ぎたらお釈迦様の弟子になる。