9/18(月・祝)に行われた

一郎さんと仲さんのマンスリートークライブ

「雅美と一郎」のレポートの続きです。

 

 

◯ドラマ「おこれ!男だ」(1973年)について。

 

(「おこれ!男だ」は森田健作さんと石橋正次さんがW主演で、私塾「望洋塾」で生活する同じ高校の仲間たちを中心とした青春ドラマ。江藤さんも「望洋塾」で生活する高杉一作 役、レギュラー出演 )




 

 

仲さん「これは松竹の撮影所だったんでしょ?

 

江藤さん「そうそう。この当時、日曜日の8時から日本テレビでずっと放送してたんだけど、半年ずつ東宝と松竹で交代交代でやってたんだよね。松竹で〈おれは男だ!〉が終わると今度は東宝に移って〈飛び出せ!青春〉と…青春ものを半年半年でね」

 

小倉さん「すると、今度は松竹に戻っていってね」

 

江藤さん「そうそう」

 

仲さん「でもね、森田(健作)さんのシリーズって

結構人気があったじゃない?だから、そういう所で新人としてレギュラーで食い込むっていうのはスゴイよね」

 

江藤さん「それは事務所関係の力もあったと思うけど、それもボクはありがたいし、(当時)まったくのド素人ですよ」

 

 

小倉さん「(森川)正太もいる!赤塚(真人)もいる!」

 

仲さん「そうだよね〜。(〈おこれ!男だ〉の)レギュラーは一郎の知ってる人多いんだぁ

 

江藤さん「全部仲間だよなぁ、一郎

 

小倉さん「でも、こういう青春ものっていうのは出たことないのよ

 

江藤さん・仲さん「えっ!そう?」

 

小倉さん「(青春ドラマは)〈俺たちの朝〉が最初で最後!ボクちゃんホームドラマの人だから(笑)

 

江藤さん「へ〜、意外!子役からやってきてるのに

 

小倉さん「中村雅俊さんの〈われら青春!〉っていうのに申込んだのよ。それでプロデユーサーに会いに行ったのよ。そしたら〈わー小倉くん残念だね。最終回撮り終わったよ!〉って言われて

 

江藤さん「意外だなー

 

仲さん「ホントね〜

 

 

江藤さん「ボクがデビューした時、NETの〈にんじんの詩 ※1972〉っていうドラマでボクのデビュー曲をドラマの挿入歌に使ってもらったの。要するにボクが田舎から出てきた青年の役のバーテンダーで、その時、宇津井健さんと杉浦直樹さんがいつも渋谷の〈深海魚〉っていうスナックでいろんな話をしてると、BGMが欲しいじゃない?そこで、ボクが白いギターを持って語りながら自分のデビュー曲をバラード的にやっていいということで、歌とドラマと一緒にデビューしたの

 

小倉さん「じゃあ、良いデビューだったんだね」

 

仲さん「じゃぁ、歌というかそのきっかけになるというか刺激をうけたというか・・お兄ちゃんの影響って大きかったんじゃないの?

 

江藤さん「一昨年亡くなったんですけど、江藤勲っていうエレキベースを弾いてたんですけどね。当時はブルコメのメンバーでボクと8つ違うんですけど、当時は(勲さんは)20歳かな?日劇のウエスタンカーニバルとかそういうステージにブルコメの一員として立ってるわけですよ。それを見に行って…やっぱり憧れますよね!多感だし。だから勲の影響は音楽的にも物凄く大きくて〈絶対自分もプレイヤーとして飯を食って行こう!〉って想いでずっと楽器やってましたけど。晩年、勲がスタジオミュージシャンって職に入るんだけど、スタジオミュージシャンていうのは半端な人ではなれないのね…」

 

仲さん「そう!一見で新しい楽譜をその場で弾けるというか、1、2回練習してカラオケ(音源)作っちゃうとか

 

江藤さん「そうそう」

 

仲さん「お兄ちゃんがレコーディングに参加してるのは聞く所によるとドリフの〈ズンドコ節〉とか、それのベースもそうだし、オックスの〈スワンの涙〉とか…

 

江藤さん「ありとあらゆる演歌だのポップスだの、殆ど演ってる!」

 

仲さん「すごいね〜〜」

 

江藤さん「だから今、仲さんが言ったけど…もっと単純に言うと〈サザエさん〉もそうだしね」

 

仲さん「え〜〜!」

 

江藤さん「勲はもう居ないけど、あの音源は今でも使ってるんで、あのベースはうちの兄貴。まだ(他にも)いっぱいある!」

 

仲さん「〈愛の園〉もそうでしょ!?」

 

江藤さん「そう!もう殆ど」

 

仲さん「〈人形の家〉!」

 

江藤さん「もうあの当時のものはピーナッツからミエさんから菲菲から、いろんな人を…」

 

仲さん「すごいね〜」

 

江藤さん「だからそういう(音楽的な)影響が大きくて。スタジオミュージシャンっていうのは楽器持ってアンプ持って行かないといけなくて、それを運ぶボーヤさんってのが必要でしょ。たまたま居なくってボクが手伝ってたんだけど、たまたま青山のビクタースタジオでチャーリー石黒さんのレコーディングがあって、それでチャーリー先生に外線で電話がかかってきて、だれも(電話を)取らない。弦楽器の人とかいっぱいスタジオに居たんだけど誰も電話を取らなくて、ボクがボーヤさんとして電話を取りに行って〈1スタのサブんにチャーリーさんが居るから呼んでくれないか?〉っていう電話をボクが受けたので〈ハイ!わかりました〉で、サブのドアを開けて〈チャーリーさん、電話ですよー!〉

って一声言ったのね。それで振り向かれて〈ありがとうね〉ってことで終わったんだけど、それから一月たって〈どうもあの時の自分のことを呼んだ声が忘れられない!彼が気になってしょうがない!〉って探し求めて自分のとこに来て〈あー!やっぱり君だったんだ!〉って事で…」

 

仲さん「ええっーーー!!すごいねーーー!!」

 

江藤さん「ボクの表情と声が良かったって、歌は聴いたことないのよ」

 

仲さん「へぇ〜!」

 

江藤さん「歌なんか歌ったことなかったんだよ〜。小学校か中学校の音楽の時間に歌った程度だったんで。だからチャーリー先生に〈ボクはちょっと歌は…〉って言ったんだよ。するとチャーリー先生は〈いいんだよ!ずっと聴けば味になってくるんだよ!それに歌だけじゃなくて、俺んとこはほら、仲(雅美)も居るだろ!〉ボクの2年先輩なんで…だから〈ドラマも歌やっていけばいいんだよ!俺はお前をそういう路線に持っていきたい!〉って言われて(レコードを)出した!恥ずかしい〜」

 

仲さん「で、1曲だけなの?」

 

江藤さん「えーっともう1曲、フィリップスからもう1曲出してる…だけど歌はやる気なかったから」

 

仲さん「で、デビュー曲の時はお兄ちゃんは関わってないんだ?」

 

江藤さん「いや、デビュー曲の時のベースは兄貴なの!」

 

仲さん「そうなんだぁ!!」

 

江藤さん「ボクがスタジオミュージシャンのボーヤをずっとやってたから、この(レコーディング)時も、ギターからドラムからサックスとかフルートとかストリングスとか、ぜーんぶ!!(レコーディングの時は)先にカラオケを最初に録るんでね、そのメンツが全部知ってる人ばっかりだったんで〈なに?キミ、潤ちゃん、歌うんだって!?〉って事になって…想い出のある音源です」

 

小倉さん「へぇ〜〜〜〜!」

 

 

 

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ドラマの話からお兄さん・江藤勲さんのお話、

そして歌手時代の話へ・・

江藤さんと仲さんの意外な接点も興味深いですね。

まだまだ続きますので

また次回・・・!

 

 

ではでは。