背景

2024年のある日、私は葛飾区の回転寿司の会計待ちの列で立っていました。

外見年齢が30代くらいの日焼けした肌のイケイケな男性が、20代半ばから後半くらいのギャルっぽい女性2人に奢っていました。

女性達は、奢られる前に合わせて4000円のお札を渡そうとしていましたが、男性側は拒否して全額を奢っていました。私含め一般的な人は1人あたり1000円台の会計をすると思うので、ちゃんと自分が食べた分を払おうとしている素敵なギャル達だと思いました。

 

ここまでは、一見するとありふれた光景ですが、単純ではない問題だと思い、私は考えさせられました。

 

  私だったらどうするか

私が彼の立場の場合、以下の理由から奢りません。

・女性達は自立した1人の人間だと考えられる
・女性側にお金を払う意思がある

・食事代で好感度を稼ごうとしているような男だと思われたくない

・2人同時に奢ろうとする行為は、むしろ女性達から不誠実だと思われそう

・愛する妻以外の女性を大切にした時、巡り巡って妻に知れ渡ることが怖い

・私の人生の選択肢がつまらない見栄や好感度稼ぎのために狭まる

・無理に奢ろうとすると、対等な関係ではないと相手に伝えているように思える

 

ちなみに、私は相手の年収が私の半分以下でも、無収入に近くても、老若だろうと相手が私に奢る意思を示したら「ありがとうございます!」とお辞儀をして心地良く奢られるようにしています。言葉通りに人の好意を受け入れる姿勢は、相手のことを対等な存在として認めているアピールにもなると考えています。

 

  この男性は何を狙っていたか

私が彼の立場だとしたら、この2人と肉体関係を狙うまたは巡り巡って他の女性を含め肉体関係を狙うために2人同時に好感度を稼ごうとしたと思います。

 

"異性との肉体関係のような将来的なメリットの円換算価値/回転寿司代>1"をもっと抽象的にしたような計算が彼の頭の中で行われたため、彼は異性2人同時に奢るという行為をしたのです。

 

上記の私のような考え方は稀かもしれませんが、どれだけ言語化をする能力が低くても本質はここに帰結するのだと分かります。理由は私も男だからです。

UKで、「What Every Man Thinks About Apart From S*x(全ての男はS◯Xとは別に何を考えている)」という全て白紙の内容の本が一時期ベストセラーになっていましたが、若い男ほどおおむね合っていると考えています。

 

 

 

 

 

もう一つ考えられる理由は、"彼の中にある男としての在り方に従っていた"というものもありますが、これはサブのようなものでしかないと考えています。 

  この取引はFXで例えると、"女/円"のロングである

彼は自分自身の円資産を削って、女の信用に買いを入れたと言えます。

彼は流石に回転寿司のために借金はしていないと思うので、レバレッジは恐らく1倍です。

この時に女側の男に対する円換算の信用がプラスならば、"女の円換算の信用-男の円資産の金利(恐らく無金利)"がプラスになり、彼のスワップはプラスになっていき成功を目指すことができます。

一方で、もしも女側の円換算の信用がマイナスまたは無金利だったり、彼が借金をしてでも回転寿司を奢っていたりすると、この投資は失敗に終わる可能性もあり得ます。彼の行動は一種のリスクテイクであり、そのリスクをどう捉えるかが彼の性格や価値観を表していると言えます。

 

実際のFXは、ちょっとしたことで金利が反転することもありますが、このような人間関係の円換算の金利も同様に変動をしていき、最初はスワップがプラスでも、マイナスに転じる場合もあります。(女性側が帰宅後に、「あいつ、女を軽く見ているんじゃね?」と自問自答をして、円換算の信用の金利が下がるようなケースもある)

  おわりに

この出来事を通じて私は、経済的な取引だけでなく、人間関係の本質を考えさせられました。男性が女性に奢る行為は、単にお金を使うことではなく、相手との関係性や自分自身の価値観を表現する行為です。

日常的に見える人間関係の中で、私たちは常に自己の価値観や倫理観を問われています。ですが、少なくとも対等な関係を築くためには、相手の意志を尊重し、自分自身の行動に責任を持つことも重要だと私は考えています。


これは、どういったタイプの人とどのような関係を構築したいかによって正解の立ち回りが変わる出来事なので、皆の中で異なる答えが出てくると考えています。