私の頭の良さ

「東大との偏差値の差は40くらいしかない」は、私が頭の良さを問われた時によく使う表現です。

 

26歳頃から会社経営をしつつ、現役でSEをしながら、システム開発に関する教育の副業、株や不動産等の投資をしていると、たとえ当人の胃腸が弱って苦しんでいたり、全身が痒くなっていたり、人間不信みたいになっていても、聞こえだけはキラキラしているので、私は元から頭が良いからできるのだと思う人が一定数存在します。

 

逆です。

 

私の出身高校は、当時は偏差値が47くらいの滑川総合高校です。

その後、偏差値40台後半の大学の受験に失敗して一浪をします。

一浪後、当時は偏差値が43くらいの立正大学の最後の最後に行われる補欠的な試験でなんとか合格しました。

 

なので、当時の私の偏差値は43もあったか怪しいです。

 

「私よりも不出来だった人は滅多にいない。むしろ、あなたを含めて皆の方が勉強が出来たのだから、自信を持って欲しい。」「私は大学生の時に、ようやく割り算を理解できた。」といった旨のことを自己肯定感が低い生徒達には伝えています。

 

 

  どのくらい勉強が出来なかったか

学生時代、苦手な勉強科目は数学と英語で、中学の始まりから高校の終わりまで、常に赤点を取るかどうかとの戦いでした。

 

なお、他の科目もほぼ平均点未満でした。5段階評価の通知表で、なにかの科目が4を超えた記憶がありません。2から3しかないのです。

 

[算数のエピソード]

・割り算を理解した時、21歳になっていた。

"グラム÷円"、"円÷グラム"といった単位を意識した割り算の意味を理解したのが大学生の時でした。

韓国出身の大学の教授が、私に割り算を一生懸命教えてくれました。

 

あの大学教授が私に対して呆れていたかどうかは分かりませんが、あの人が熱心に割り算を教えてくれたお陰で、私は実社会でも割り算を使えるようになったので、今ではとても感謝をしています。

単位を使った割り算について理解ができず、自分自身が許せず泣いてしまった大学生は私以外にはいないかもしれません。

 

[数学のエピソード]

・証明が出来ない

・変数や関数を理解した時、22歳になっていた。

 

[英語のエピソード]

・高校生の頃、「World War II ended~」のような文を見た時、「2つの世界が戦争で終わった時~」のように翻訳をした。

・Be動詞を理解出来た時、21歳になっていた。

・学生の時に受けた全ての英語のテストは、勘と部分的な暗記のみで回答をしていた。

 

[国語のエピソード]

・活用の10割が分からない。

・古文と漢文の95%以上のルールが理解出来ない。

・助詞を理解した時、21歳になっていた。

 

[科学のエピソード]

・割り算の理解が浅かったため、数字を使うほぼ全てがダメだった

 

[歴史のエピソード]

・27歳くらいになっても、日本の歴史を外国人に説明をすることが出来なかった。

 

ここまで来ると先天的な頭の異常を疑いたくなった時もありましたが、「頭で物事を映像化する」という勉強をするようにしていったり、勉強が出来ないことで恥ずかしさや悔しさを経験したことで、いくつかの事柄は克服をしていくことが出来ました。

 

先天的な頭の異常を疑うくらい勉強が出来なかった人が、外国人の友人を作ったり、外国人と交際や結婚をしたり、プログラミングを仕事で使ったり教えたりするようになったので、学生時代の私を知る人が今の私を知ると中身が別人のように感じるようです。

 

  勉強が出来なかった理由

端的に言えば、10代の頃はゲームやオンラインのチャット交流ばかりしていました。

これこそが、私の学力と学歴が低い最たる理由だと考えています。

 

20代後半の時、クリニックにてADHDとASDの診断を受けるまで自分との向き合い方がよく分かっていなかったのですが、勉強で注意欠陥が多発し、オフラインゲームやオンラインゲームで過集中が発揮されていました。

 

目が本当に痛くなって、眼球のあたりから白いなにかが日常的に分泌されるようになっても過集中が発揮されていました。

ゲーム外の時間の損失に繋がる一切のことが嫌いで、味噌汁のような暑いものを食べる時は氷を入れて時間短縮をしていました。

 

診断はされていませんが、ゲームの依存症だったと思います。

 

浪人をする直前、浪人中は勉強をしようと意気込みを持っていたつもりですが、秒でもっと悪化したオンラインゲーム生活になり、家族仲も悪くなりました。なお、当時やっていたラテールというオンラインゲームの中では、ルビーサーバーの中でレベルランキング19~21位くらいのスラッシャーとして上り詰めていました。ラテールは、大学合格直前くらいに自己嫌悪に陥り引退しました。

このオンラインゲームを始めた動機は、片想いをしていた相手と親しくなりたかったからです。付き合えなかったどころか、昔私をイジメていた人に取られました。

 

当時の私はカウンセリングに行きたいと親に求めたこともありましたが、理解を得ることは出来ませんでした。ちょうどうつ病のような精神疾患に懐疑的な人が多かった世代だと考えられるので仕方がありません。

 

恐らくですが、現実の自己肯定感が少ない人は、ゲームに依存しやすいと思います。

ゲームでは努力が短期的に認められるため、現実では内向的で友達が少なく、勉強や運動が出来なくても、ゲームの中では短期的に認めて貰える存在になれる訳です。

 

もしも、今後生まれる私の子がいつか私と同様の状態に陥ったら、カウンセリングに通わせたり、もっと子どもとコミュニケーションを取るようにします。ゲームに夢中になる人に必要なものは罰ではなく、無条件での承認、自助努力で現実を変えられるという自分自身を信じる力を身に付けさせること、他人と比較をする相対的な価値観ではなく自分自身が納得できる絶対的な価値観の教えといったことだと考えています。

 

  学歴の劣等感について

私は学歴に劣等感を持っていた時期がありました。

一浪を経てから偏差値が43の大学にのみ受かった時、全人類の中で下位に属するくらいの劣等感がありました。

 

知り合い達から後ろ指を指され、初対面の人に学歴を打ち明けて説教をされたことは数十回ありました。

「親に申し訳ないと思わなかったの?」、「恵まれた家庭で腹立つ」、「凄く運が良いね」、「一浪をして入る大学じゃない」など、言われてキツかった言葉の数々は10年以上経過しても結構覚えています。

 

大学入学直後の課外授業のバスの中での自己紹介では、私がこれまでゲームに依存をしすぎていて浪人をしてしまったことなどを打ち明けたのですが、うぇーい系の人達からとてもいじられた上に説教もされて、もっと辛い気持ちになったことを覚えています。

 

  学歴の劣等感の克服

学歴の劣等感を強く感じていた期間は、大学入学から就職活動中くらいまででした。

 

意外と短い方だと思いますが、理由があります。

 

それは、物事を長期的に考えるようになったからです。

 

私が22歳頃に持った長期的な考え方は、以下のような内容です。

・転職や独立の市場では、その業界や職種の中での当人の経験や能力が求められている。未経験は受け入れ不可でも、少ない経験年数があれば必要としてくれる会社が存在する。

・この若さから資産運用をしていけば、5年目あたりから私を笑える人は減っていき、10年目あたりからほぼいなくなる。

・この若さから節約をしていけば、今後の10年で何百万円もの差が開いていく。

 

その後、社会人経験2年強で独立をし、20代後半で年間のサラリーマン換算の収入が1000万円を超えたあたりから、学歴の劣等感については心の底からどうでも良くなりました。

 

むしろ私の学歴の低さが、人々の希望に繋がることもあるので、ポジティブに受け止められるようになりました。

 

「東大との偏差値の差は40くらいしかない」とは、自虐的ではあるのですが、私の劣等感の克服の意味も含まれているのです。

 

 

  学歴の必要性について

学歴は、特定の専門職に就くための必須条件である場合はあった方が良いと思います。そうでなければ学歴を身に着けることが目的化するような行為には懐疑的です。理由は、その行為は夢がない人または夢が叶わなかった人のための人生の保険に過ぎないからです。

 

ですが、私は勉強の必要性については肯定します。

 

勉強をしなければ、以下のような生きづらさを抱えてしまうことがあるからです。

・自分の意図とは異なる情報を相手に伝えてしまい、意図しない結果を引き起こす

例1:片想いをしていた異性に対して、「お前、背が低いよな」と発言をして、相手から嫌われる。

例2:転職の面接時に、「Javaはちょっとだけできます」と伝えて、採用担当者からスキルレベルが低いと判断をされて、転職後の年収が低下する。この人は、Javaは基本文法だけではなく、Spring Bootを使って一般的なWebシステムで使われるようなAPIを作成することができ、JUnitでAPIに対するテストコードを作成することが可能だとしても、それをしっかりと言葉にしなければ初心者と同等と判断をされてしまうこともあります。

・数字で考えることができず、金融機関から借金をしたら人生を詰むと思い込み、人からもっと高金利または高金利に相当するお返しをして借金をしてしまう。

例:友人から5万円を借りて、3ヶ月後に3000円分の食事を奢りながら5万円を返済する。

 ※この場合、自主的に闇金と同等の負担を背負っていることと同義になります。消費者金融のカードローンやリボ払いの方が遥かに優しい負担率で済みます。

・付き合いで保険に加入をして、人生で何百万円もの損を被る

・自分の国の簡単な歴史でさえ、外国人に伝えることができない

・外国人と会話をする時、ディスカッションが出来ずに、"great"、"good"のようなとにかくポジティブな言葉を言ってごまかそうとしてしまう

・善意で起こした行動によって、事故や災害を引き起こす

・買い物をした時に、"120gで167円"と、"140gで184円"の類似商品が存在した時、グラムあたりの値段または値段あたりのグラムを算出することができない

・科学が理解できず、自分の中の哲学を持つことも出来なければ、他者の哲学や宗教に頼らないといけなくなる。この時のご縁によっては、人生を他者に支配されてしまう。

etc.