はじめに

「ブス界へようこそ」とは、数あるマンガの中でトップ1~3位くらいに入るくらい私が好きな作品なのですが、知っている人があまりにも見当たらないので少しでも広まって欲しいと思ってこの記事を書きます。

 

なお、私はこの作者と友人でもなんでもありません。

 

  どんなマンガ?

端的に言えば容姿に恵まれない者達の異世界転生の一種と言えると思います。

 

ですが、世界観はよくある中世ヨーロッパ的な世界ではなく、オリジナリティ溢れる独特な世界観です。

 

そして、その世界には謎と呼べる要素が沢山あります。

何気ない乗り物や容姿ですら謎に満ちています。

 

なにかを感じさせる雰囲気作りがよく出来ています。

 

最初の第一話を見ると、ただの下手な絵のマンガのように思ってしまいます。

 

ですがそれは誤解です。

 

何話か読んでほしいです。

 

  このマンガの好きなところ

この作品は一見するとバトル漫画のように見えますが、実はとても論理的で哲学的なところが好きです。

論理の強さがバトルの強さを決めていると言っても過言ではないと考えています。

 

論理的で哲学的なので、私の人生のためのメモの中には、この作品の言葉がいくつも書き記されていたりします。

 

私の人生の一部は、間違いなくこのマンガから学びを得ています。

 

この世界の登場人物の多くは、この世界に来る前は容姿の悪さで劣等感を抱えて生きてきた女性です。

 

彼女らの歪んだ価値観や認知がそのまま力になっているかのような強さを見せますが、主人公はその歪んだ強さに対して「人は負けた時に自分を知る。悔しくて悔しくてもう負けたくないから、だから人は努力する。だから強くなる。本当は負けたら負けただけ、私達は強くなれる筈なんだ。」のように、成長や肯定に繋がる論理を展開して、それが強さとして反映されて相手を倒すところが面白いと思います。

 

一見すると成長に繋がる良い論理を展開してもバトルに負けるキャラクターがいたら、それはまだそのキャラクターが作者が考える本質に至ることが出来ていないから負けたのだと解釈しています。

 

 

  前々からこの作品の主人公について思うこと

主人公は恐らく、HSPという気質を持っていると考えられます。後の世では気質ではなく、別の言葉が割り当てられるかもしれません。

 

これは、端的に言えば物事に敏感で繊細な気質です。

 

街中で救急車が通った時に、耳を塞いでいるような人がいたらHSPかなと思って見ています。これは、私のHSPの知り合いの2人がそのように共通した行動をしていたので、勝手にそう思っています。他にも、黒板を爪でギギギとやる音は平気なのに発泡スチロールがこすれる音に敏感に反応している点も共通していましたが、偶然かもしれません。

 

話をこのマンガの主人公に戻すと、この作品の主人公は他者の言葉にとても繊細に反応して、それが自分自身の強さにも影響するようになっています。

この主人公はHSPという視点でこの作品を読んでいると、また新しい視点を得ることができると思います。(作者は主人公にそんな設定を付けたつもりはないかもしれませんけど)

 

 

  どこで読めるの?

以下のリンクやその他様々なマンガに関連するサービスから読むことが出来ます。