『一日一話~人間の磨き方・掃除の哲学・人生の心得 鍵山秀三郎』
イエローハットの創設者鍵山秀三郎の本です。
生きる指針になるような珠玉の言葉が沢山あります。
それにしても、成功者には「掃除好き」が非常に多い。なんらかの因果関係があると思いますね。
【チェックポイント】
■見返り
一人でも多くの人が、見返りばかり求めず、努力そのものに意義を見出せるようになれば、世の中はもっと穏やかになると思います。
現代人が豊かさの中で、幸せを実感できないのは、努力以上の見返りを求めるからです。
⇒まさにその通りだと思います。見返りを求めると、
見返りが得られなかった時点から不幸が始まります。
そして頑張って損したと思う・・・と、
負のスパイラルに入っていくんです。
見返りを求めないのは難しいけど、
少なくとも見返りを求めない姿勢が美しいんだ、
と常に意識して生きていきたいと思っています。
■なぜ不幸なのか
「一切の不幸せは、貧しさや不足から生ずるのではない。有り余るところから生ずるのだ」
トルストイの『戦争と平和』の一節です。現在の日本は豊かになったのに不幸な人が多いのは、有り余る豊かさに感謝の念が足りないからです。
⇒感謝の念を持つことは非常に難しいことです。
最近、切にそう思います。「感謝できることは才能」
と何かに書いてありました。
もしいろいろなことに感謝できれば、
日々幸せを実感できるんだと思います。
いつか僕も感謝できる人になりたいと思っています。
■弱者や高齢者に優しく
弱者や高齢者を排除すれば、日本は良くなるのか?決して良くはなりません。・・本当の幸せは、弱者や高齢者を受け入れて、励まし、助け合い、守り抜いていったとき、初めて実感できるものです。
⇒逆転の発想だと思いました。
これから日本は高齢者がどんどん増えますが、
高齢者を守り抜いた時に幸せを実感できるのだ
と思えれば、これからの日本は幸せの「種」が
たくさん落ちている国になるってことか・・・。
未来は明るい。
■本物人間
「本物人間」かどうか見分ける判断基準。
1.その人のいっていることとやっていることがどれだけ一致しているか?
2.自分自身の利益に直接結びつかないことに対して、どれだけ無心に打ち込んでいるか?
⇒他人を見ていて「すごい人だな」と感じるとき、
確かに1と2を見て感じていることがよくあります。
自分に置きかえると非常に耳の痛い話です。
■謙虚
傲慢な人は他人を幸せにすることができなません。人間としての第1条件は謙虚であることだと思います。
その点、トイレ掃除をしていると、自然に謙虚な気持ちになります。トイレ掃除を続けると例外なく謙虚な人間に変わります。
⇒最近はトイレ掃除をやっています。
鍵山氏が推奨する「素手で」という境地にまでは
まだ達していません。中途半端かもしれませんが・・・。
■箸よく盤水を回す
満杯にしたたらいの水を箸一本で回しても最初は箸しか回りません。
ところが根気良く回し続けると、周囲の水が少しずつ回るようになり、さらに諦めずに回し続けるとたらいの中の水全部が、大きな渦になって回るようになる。
けっして諦めないことです。
⇒サラリーマンとして仕事をしていると
たまに無力感を感じることがあります、
というか、しょっちゅう感じます。
それでも諦めずにやり続けることが
大事なのかもしれないですね。
掃除ばかりしている鍵山氏は
「うちの社長は掃除しかやらない」と従業員から
批判を浴びたこともあるようです。
それでも掃除を続ける・・・
もし、僕ならすぐ挫けてしまいますね。
引用し続けるとキリがありませんので、これで止めときます。