【一天地六の法則  カカトコリ】

サラリーマンの余暇

1つのテーマが見開きの2ページでまとまっています。

集中力の無い僕にとっては非常に読みやすく、理解しやすい。


この本のテーマは本の題名の通り、物事をいろいろな角度から見ろ!ですね。

僕は、これは!というページは本のかど折りながら読んでいますが、

この本では18箇所も折ってしまいました。


書いてある内容は・・・

・失敗は失敗じゃない

・頑張ったら結果は関係ない

・余計なことで悩むな

・前向きに生きろ

いろいろな成功本にもだいたい書いてある内容だと思います。

でも、それをどのように伝えるか?僕は成功本の本質はここにあると考えています。


成功本の結論はだいたい一緒であるにもかかわらず、いろいろな成功本が出版されるのは、

その「結論」を様々なフレーズや喩えを使った説明が、様々な読者にヒットするからだと思います。


この本の場合、見開き2ページの制約条件の中で、素晴らしいフレーズと新しい見方を駆使して、生き方の本質を伝えています。恐らく、多くの読者がこの本のどこかで心に刺さるフレーズにぶち当たるのではないでしょうか?


【チェックポイント】

●才能がないことは、実は、自分を成長させてくれる好機なのです。


●失敗に対する向き合い方

・失敗は結果ではなく経過

・反省はしても後悔はするな

・転んだらタダでは起きるな


●相手が私の良さをひとつでも知ってくれたら、この初対面は成功だ、と考えるのです。


●たなぼた、は幸運でもなんでもなく必然です。


『自己プロデュース力 島田紳助』

サラリーマンの余暇

DVD「紳竜の研究」の一部を活字化したのが本書のようです。

いろいろなところで紹介されているDVDでしたので、興味はあったのですが、

値段が高いせいかなかなか買えずにいました。

そのタイミングでこの本の出版を発見し、思わず(定価で)買ってしまいました。


テレビでは、島田紳助の才気が溢れるトークにいつもひたすらに感心してますが、

そのトークがそのまま本になったという感じでしょうか?


なるほどーと感心させられる、島田紳助氏の視点。頭の良さが伝わってきます。

あと、売れるタレントとして君臨し続けるもう一つの凄さ。

それは、良く見せる「技」を赤裸々に語る・・・普通の人にはなかなかできない。

「潔さ」ですかね。これがまさに人を引き付ける魅力と言えるのではないでしょうか?


嫌いな人もいると大勢いると思いますよ。芸人風情が偉そうなことを言うな、とね。

確かにテレビでも頭の良さを出してしまってますからね。

結局、島田紳助氏が大好きか大嫌いかのどちらかでしょう。

本人も分かっているんじゃないかな?


【チェックポイント】

(頭良いと言われるが)知っていることしか喋ってない。

⇒いやービックリしました。勉強を頑張っていると思っていましたから。じゃあ僕にできるか??恐らく出来ないですね。僕の美意識でしょうか・・・人にいい面だけを見せ続ける、つまり人を騙し続けるってのはしたくない。

といいつつ、瞬間瞬間で僕は、自分のいいとこを他人に見せようとしてます。

要するに、「正直に生きたい」とかカッコいいことをいいながら、無意識に周りの人を騙すことをしているんです。矛盾したことをやってます。

分かってても「えーかっこしー」の自分を認めたくない。

そんなことが自分にはたくさんあることは、本当は僕も分かってるんです。でも簡単に割り切れない。自分でもバカだと思います。

でも、そんな葛藤を島田紳助はしない。その割り切り・潔さをこの本から感じます。

心底すごいなって思いますね。




『会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ 齊藤正明』


サラリーマンの余暇

あるひ弱な会社員が、マグロ船に乗せられる・・・・

40日以上に渉る船上生活で得たものを淡々と綴った本。

その漁師たちの平易な会話に表現された言葉一つ一つに含蓄のあること!!

うーーーん。


正直に告白すると、漁師からこんなに含蓄のある言葉が次々と湧き出てくるなんて・・・・という感じです。少なからず偏見を持っていた自分に反省しました。

そして、この世には、皆それぞれの持ち場で一生懸命生きていますが、最終的に行き着くところは同じなのでは?!この本を読んで確信しました。

そういう気付きを与えてたこの本に感謝しています。


【チェックポイント】


「結果ばかりにこだわると、その途中にある、おもしれーもんや、役に立つことを見逃すんど。俺にはそれがもったいないように思う。」


「おいどーらは、おいどーらにできることをすべてやったんど。それから後のマグロが捕れるかどうかなんて、海が決めることど。齊藤らオカの人たちは、人間ではどうにもならんことまで、なんとかしようとしちょる。それが疲るる原因よ。」


「『努力』っちゅう言葉には、どっか『結果』という見返りを期待しちょるように聞こえるの。でもの、努力はたいてい報われんのぞ。最初から報われる期待をして努力すると、『努力したのに・・・・』と、すぐにあきらめよる」


「能力があるかないかちゅーのは、後付けど。何かの分野で成功した人は、もともと能力があるからうまうくいったわけではなく、うまくいったってことは、きっとあの人には能力があったんだろうと、後で理由付けをされちょるだけど。だから『能力』なんてのは考えても無駄ど」


「結局、短所は見方を変えれば長所で、長所は見方を変えれば短所なんど。齊藤は、悪ぃとこばっか見よるから悩むんど。自分の悪ぃとこばっか見るやつぁ、他人に対しても悪ぃとこばっか見るんど」

⇒自己分析は、自分の悪いところを見つけること、、だと思っていましたが、この言葉を知ってハッとしました。


「後ろ向きになるっちゅーのは、危険を感じる能力ど。いつでも前向きな人やらが船長ををやると、絶対無茶をしよるから船があぶねーんど。それにの、後ろ向きになることがあるやつでないと、落ち込んでる人の気持ちやらがわからんど」


「新しいことを始めようとしたら、絶対に失敗は避けられん。『失敗がない』というのは、長い目でみたとき一番の失敗になるんど」

⇒自分に部下ができたときに是非言ってあげたい言葉です。


「『便利になれば幸せになる』 そんなんぜんぶ幻ど。むしろ、不便なほうがみんなで助け合ったりして、心のなかに幸せを感じるし、難しいこともできるようになるんど」

⇒つくづく考えさせられる言葉です。社会が便利になればなるほど、幸せな人たちは減っていくってこと?なんか頷いてしまいますねー。


「問題行動を起こす人は、問題を起こすことで無理矢理に心の飢餓を防いでいるのです。ですから、その人のよいところを見付け、褒めることで、心の空腹感は満たされ、問題行動は減っていくとされています」

⇒問題行動を見るとすぐに批判したくなってしまう自分です。この現象を肝に銘じておきたいと思います。


「ハインリッヒの法則・・・・米国の損害保険会社に勤めていたハインリヒ氏が事故の発生について調べ、1件の重大な事故が起きるまでに、29件の軽度な事故が起き、その手前では、300件のヒヤリとするような出来事が起きている」

⇒小さなミスを見つけたときはその背後にある重大な事故を想像して、十分な対策を取る。良く覚えておきます。


「暑いねと言われたとき、そうですね!と返事をしては、次に言う言葉は、それじゃお元気でという形で終わってしまいます。---連想ゲームをすんのよ。『暑いね』と言われたら、『暑い』で思いつくことを話しゃーええんじゃ」

⇒この言葉、うーん圧巻!なにも考えず、適当に挨拶を返していた自分が残念です。。これからは連想、連想、連想します。


「他人の仕事を見て、できないことを指摘するのは誰にでもできんど。昨日までできなかったことが、今日、できるようになったのを気付いて褒められるのは、毎日見てるおいどーにしかできねぇ」

⇒涙が出るほど素晴らしい言葉です。これを忘れないようにしたいです。


「他人からのアドバイスは、たいてい的がはずれちょる。これが普通ど。他人はみんな自分の立場でものを考える。わざわざこちらの立場に立ってアドバイスしてくれるなんてことはないんど。じゃから、ほとんどはアテになりよらん。

⇒アドバイスを貰えたという事実に、ただただ素直に感謝していきたいと思います。