とうとう、A病院に到着です。

初めての病院。
緊張以外の何物でもありません。
ホントにダンナが付いて来てくれて良かった。
心底思いました。

いよいよ、紹介状に書いてあるN医師と対面です。
持参した画像を前に、厳しい顔で座っています。


正直、あまり第一印象は良くありませんでした。


多分、あまりの酷い状況に
先生は頭を抱えていたのだと思います。

今となっては、その時がかなり危険であったと
分かっているつもりです。
(もしかしたら、まだまだ甘いかも?)

でも、その時は分かりません。

だから、先生にマイナスのイメージを
持ってしまったのだと思います。


そして、もう一つ。
私は、ターミナルケアでいう「怒り」
の感情に満ち満ちていたのです。

その「怒り」は
実家を出る時までは、
多分、お世話になっている家族に対して
向ける事は出来ず…。

何処にもやり場のない「怒り」が
初対面の病院や先生に向かってしまったのだと思います。

おまけに、この主治医は
次から次へと、嫌な事ばかり言います。

当たり前の事です。
でも、受け入れられなかった…。

「怒り」は、ついに「否認」とタッグを組んで
私の心に襲いかかってきます。
太刀打ち出来る術もなく…。


この時、私の病名について
どこまで伝えられたか、正直覚えていません。


覚えているのはただ、
「明日、入院して、
明後日から、いわゆる抗がん剤を使っての治療をします。」


2010年6月15日の午後の事です。



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