おすすめの教本 | masakotani-blogのブログ (ameblo.jp)

 

私世代がピアノを習い始めた頃は、最初の段階でバイエルやメトードローズのような教材を使い、その次の段階として、

ソナチネ、ブルクミュラを渡されることが多かったと思いますが、今では、バイエルやメトードローズに取って代わって、バーナムで育った世代が多く育っておりますが、テクニックの弱さが指摘されております。

 

ピアノの世界にも音楽を情操として楽しむというよりも、英検と同じようにピティナの予選の賞状など資格の世界が蔓延しており、習う目的が資格を取ることに取って代わってきております。

 

バイエルやメトードローズに入る前の教本もたくさんの種類があり、楽器店に行くと、書棚には選ぶのに困るほど並んでおり、可愛らしい挿絵付きのもの、小さい生徒様が喜んでやる気の出そうな素敵な表紙の楽譜などもたくさんあります。

特にミッキーマウスのシリーズは、楽譜の表紙を気に入ってレッスンに通うのにやる気がでて、生徒様の大きな味方のように感じていらっしゃる生徒様が多いようです。

 

同じレベルの教本を何冊もする必要はなく、どれか1冊終わったら、年齢が上がるのを待たずに、次の難易度のレベルの教材に進んでもよいと思います。

 

バイエルやメトードローズの前の段階の教本として使用している一例を上げてみようと思います。

 

バイエルやメトードローズの段階の前によく使うシリーズ教本で、使いやすい教本です。

全くの導入の時は、シリーズ1から、シリーズ2になると、両手奏に入り、突然難易度が上がります。

その場合は、他のシリーズの2レベルのもの(ぴあのどりーむ2や3は比較的取り組みやすい課題が多いです。)を1冊入れても良いでしょう。

 

 

 

 

↓こちらも導入の生徒さんに曲集としてお渡ししております。

こいのぼり、お正月など耳なじみのあるお歌を片手ずつ両手で楽しく簡単に弾けるようになっております。

効能は、鍵盤の場所を覚えるのに役に立ちます。

 

真ん中のドを中心に、右手左手と音域が広がっていき、右手1オクターブ、左手1オクターブに広がる鍵盤を無理なく覚えられます。右手は得意だが、ヘ音記号の左手部分の譜読みが苦手という意識をなくすためです。

 

こちらの真ん中のドを中心に左右に鍵盤が広がっていく鍵盤導入の仕方は、確かイギリス人によるイギリスの音楽教育の最初のピアノへの導入レッスンという講座で聞いたことのあるシステマティックな習得方法だったと思います。

 

↓オルガン・ピアノの本シリーズより比較的容易です。左の頁は夢のあるカラフルな挿絵となっており、こちらの絵をみてまずお話をされる生徒様も多いです。

 

↓本当の導入シリーズ。ド以外の音は出てきません。その代わり、左手と右手と同時に使うようになっており、バイエルの弊害である右手だけによる練習という問題部分をカバーしております。

 

急には難しくならない点が良く、使いやすいかと思います。

 

↓こちらはみぎて→左手→両手と全て終了するケースが多いです。

歌がついており、先生と連弾で弾くので、導入の時期から弾いていて満足感があり、

喜ばれる教本です。

3,4歳から幼稚園年中くらいの年齢の使用教材です。

 

 

 

 

 

オルガン・ピアノの本2を半分くらい終えたところで、入れる教本です。

ピアノ・パーティーC。バイエルの難点は上巻・下巻に途中くらいまでハ長調しか出て来ないところ。

この本の目的は調性への理解とその導入に焦点が当てられています。ハ長調と違う調性の曲を習得するのが主な目的。

ト長調やヘ長調の#一つや♭一つの曲を集中して学ぶことができます。

 

連弾つき。こちらはバイエルと同様のレベルで難易度は最初から高めです。本格的なピアノ教本シリーズ。

上記の本は使わず、こちらのシリーズだけで導入から初級レベルへ進む場合もあります。上記のシリーズは3くらいになると突然曲のレベルが上がることがあり、こちらのシリーズは順当に難易度が増していくので安心して使えます。

 

 

 

 

 

 

バイエルやメトードローズの前段階のシリーズでは、一週間で簡単に仕上げることができ、容易に弾くことができ、親御様お子様共に、満足感が得れることが大切でしょう。そういう意味では、テクニック習得レベルよりも高い曲が突然でてくることもありますので、絵本付シリーズは1巻か2巻を使ったら、シリーズを変え、子供のハノンやバーナム、簡単な曲集を挟み、小学校上がるくらいの頃には、ブルクミュラーやリトルピアニスト、プレインベンションなどのお決まりのピアノ教本へ進んだり、少しずつ移行していく方が良いかと思います。

 

ミュンヘン国立音楽大学の教授でいらしてクラウス・シルデ先生は、次にどの曲をやったら良いなどのアドバイスがお上手でいらっしゃいました。あとは南ドイツ新聞という新聞を毎日声に出して読むことなど。

 

小さい生徒様でも次のレベルに引き上げるための教材選びには神経を使い、大切かと思います。

 

↓私のCDです。

 

恩師の先生方の母校東京芸術大学副学長先生の迫昭嘉教授のCDです。

 

お子様のコンクールのために聴くだけでも参考になるコンクール制覇の模範となるような演奏でございます。私は東京芸大一次と2次試験の合間に日にちが空いていたので、受験で前後の生徒様のたくさん演奏を聴いたので、耳が落ちないように、音の粒ぞろいのためにひたすらベートーヴェンのソナタ全集からいくつか聴き直しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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