まず、①の流し営業について。

通常、街中を走っているタクシーに手を上げて乗るわけですが、お客様側が気をつけていただきたいことが何点かあります。

まぁ、金払う側が気をつける?とか思っちゃう方は別に必要ありませんが、その場合乗れなくても文句言わないで欲しいな、ってだけです。


まず一つ目、手の上げ方について。

昼間ならいざ知らず、夜、暗い場所でまっすぐ上に手を上げてる方…見えません。

人がいることはわかったとしても、すぐ近くに来るまでお客様かどうかわかりません。人がいることはわかってますので飛び出して来ても対処できるように第二レーンに移動しちゃったりします。そうなると、直前で「あ、手、あげてる!」ってわかっても、後の祭り。通り過ぎちゃいます。

お年を召した方で「この年になると手を上に上げるの、肩が痛くなってダメなんだよね」って方もいるかと思いますが、それ、正解です。手はそんなに上げなくて構いません。むしろ横に伸ばしてください。いっぱいに伸ばす必要はありません。久々に会った友達に、「よっ!」って手を上げる感覚。これです。すぐ下ろしちゃダメですけどね。


手のひらは広げてタクシーに向けてください。さらにヒラヒラさせていただけると気づきやすいです。そうすると、車のライトが手のひらに当たり、よく見えます。手を真上に上げると、ライト当たらないんです。少なくとも都内に関して言えば、ほとんどの場合ライトは下向きになっていますので。


次に、場所もある程度考えなければなりません。例えば、バスを待ってたがなかなか来ない。ふと見ると、タクシーが近づいてくる。その場で手を上げたりしませんか?バス停の前後10mは駐停車禁止です。停車もできない、ということは止まって説明することもできない、ということです。

あれ?でもバス停で止まってくれたことあるよ、って方もいるかもしれません。それはタクシー運転手のサービス精神が織り成す技です。違反を取られることを顧みずに困っている方をお乗せした、ってことです。チップでも差し上げてください。自分は絶対に止まりません。

そもそも、バスを待っているということは近くの駅などに行くことがほとんど。無理して乗せたところで大した金額には…ねぇ。それを見透かされないためにも、バス停から外れて手を上げることをおすすめします。


前回書いた、「タクシーの走る先」についてですが、走る先にお客様がいるからお乗せするんです。タクシーも営業と言う以上、契約に基づいてお乗せするんですが、「アイコンタクトを以て契約とする」そうです。ワンブロック先で一所懸命手を上げても、目が合わなければ契約したことにはならない、ってことです。で、ここは運転手が勘違いしないでいただきたいんですが、乗せたくないなぁって時に先の方で手が上がり、目を合わさないようにして通り過ぎる。これ、アウトです。普通に考えて、人がいるのにそっち見ないで走るって、危ないでしょ?飛び出してきたらどうするの?当然、その人のことは見てますし、目が合わなかったとしても手が上がってることはわかってますので、乗車拒否と言われても仕方ありません。

乗せたくないならその手前で曲がっちゃえばいいんです。曲がってしまえば、曲がった先が「タクシーの走る先」ですから。曲がる脇道が無ければ諦めてください。乗せたくないのに空車にしてるのが悪いんです。


そういえば、空車とか迎車とか、タクシーのメーターには色々あります。これについては後日。