今日は10月10日なのに東京地方は雨模様ですねぇ。
今から59年前の1964年10月10日、東京オリンピックの開会式がおこなわれました。
何故、この日にしたかというと、この時期で晴れる確率が最も高い日だったからだと聞いたことがあります。
その通りにその日は快晴でした。
多くの日本人が、真っ青な空に描かれた五色の輪をさまざま想いで眺めたことでしょう。
感激、感動、誇らしさ、達成感、高揚感、希望、などなど。
10月10日が「体育の日」だったのはこのオリンピックを記念してのことでした。
しかし、59年前の「10月10日」に想いを馳せる人は少なくなり、そんな郷愁よりも三連休にすることによる実利が優先されるのは時代の流れなのでしょうね。
名称も「スポーツの日」となり、もはや何かを「祝」う「日」ではなく、ただの休日になってしまいました。
その後、何回もオリンピックを見てきたのに、あの大会ほどたくさんの光景や選手の名前を記憶しているオリンピックはありません。
バレーボール、体操、重量挙げ、マラソン、柔道、ボクシング…
何故でしょうね。
それと、疑問なのは、当時、私は小学生だったのに、何故こんなに多くの競技を見ることができたのでしょう。
国を挙げての一大大会でしたからね。
学校も休みにしたのかもしれません。
今、59歳の人たちの中に、名前に「聖」の文字が含まれている人がよくいます。
聖火の「聖」ですね。
このオリンピックにちなんで名付けられたんですね。
それほど大きな出来事でした。
先の東京オリンピック2020が開催されたのは酷暑真っただ中の8月でした。
何故、あんな時期に?
東京なら、今の時期が一番運動に適しているのに。
これも聞いた話ですが、その理由の一つはアメリカの四大スポーツのうちの三つ、アイスホッケー、バスケットボール、アメリカンフットボールのシーズンが始まる前の8月がアメリカのテレビ局に都合がいいからだと。
これらのスポーツとオリンピックが重なると視聴率に影響しますからね。
選手の安全や見る者の快適さよりも、企業の都合が優先される。
もしそうだとしたら、寂しい時代になってしまったものですね。
新しくなった国立競技場を眺めながら、こんなことを考えていました。