豆を入れた袋を開ける。ぷーんと漂ってくるコーヒーの香り。袋の中にはつやつやした深煎りの豆。
計量スプーンで豆をミルに入れる。ザクっという手触り。チリリリリとミルの淵の金属に触れながら豆が入ってゆく。
左手でミルをしっかり押さえ、右手で取っ手を回す。カリカリカリカリ。深煎りの豆を挽くときの軽やかな感触。
冷凍保管してあったネルドリッパーを流水で溶かす。カチカチのドリッパーがだんだん柔らかくなってくる。お湯をかけ、水分を切って準備完了。
ネルドリッパーに挽いた豆を入れる。香ばしい香りを漂わせながらサラサラっと粉が入ってゆく。ドリッパーの淵をトントントンと軽く叩いて粉をならす。
耐熱ガラスの容器にドリッパーをセットしてお湯を丁寧に少しだけ注ぐ。粉がぷわーっと膨らむ。コーヒーの香りが強くなってくる。
30秒間蒸らす。ところどころから泡が出てガスが抜ける。
お湯をゆっくり、心を込めて注ぐ。「美味しくはいってね」と心の中で語りかけながら。さらに強くなる香り。上ってくるコーヒーの香りを含んだ湯気。
適量になったところでネルを外す。コーヒーをマグカップに注ぐ。茶色の液体が流れ込む。
今日はいつもと違うずっしりと重いマグカップ。ごつごつとした手触り。
鼻を近づけて香りをかぐ。いい香り。
ずっしりのカップから茶色の液体を少しだけ口に含む。あ、ちょっと濃すぎたかな。ま、いいっか。
時間をかけてコーヒーを飲み終えて、器具を洗って終了。
美味しいコーヒーを淹れてくれて、みんなありがとね。