「矢来町の師匠」。
私が大好きな噺家の一人、古今亭志ん朝。
2001年10月1日。帰らぬ人となりました。
数多く聴いてきた志ん朝さんの高座で最も印象に残っているのは、亡くなる3ヶ月前の落語会でトリをとった一席。
出ばやし「老松」が始まったとたんに場内割れんばかりの拍手。
まだ志ん朝さんの姿が見えていないのに。
私も無意識に手を打っていました。
それほど皆が志ん朝さんの登場を待っていたのです。
後にも先にもこんなことは初めてでした。
(矢来町81は志ん朝宅の住所ではありません。念のため。)