相模原の事件を機に思うこと | まさこんの写真雑館

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相模原の障がい者施設での殺傷事件。とても不幸なことですし、許されないことです。

 

同時に、これを機に今、障がい者に目が向けられているのも事実です。今まで障がい者には目もくれなかった、或いは、年に一度だけ目を向けていたマスコミが障がい者のことを「温かく」報じるようになったのは良いことなのか、悪いことなのか私には分かりません。

 

ただ、いつも思うのはこれが一時的な「ブーム」で終わって欲しくないということです。

 

例えば、2001年の池田小学校での小学生無差別殺傷事件。

例えば、2007年に起きた、知的障がい者の男性が歩道橋の上から小学生を投げ落とした事件。

 

これらの事件をご記憶の方はどのくらいいらっしゃるでしょう。そして、これらの事件の後に何かが変わったでしょうか。

 

マスコミが一時的に騒ぎ立てただけで、何も変わっていない。

変わったことがあるとすれば、障がい者に対する世間の目が厳しくなったことかもしれません。「障がい者は怖い」と。

 

そして、今回の事件。

 

上記の事件と異なり、今回は障がい者が被害者であるために、障がい者に対する「同情」の目が注がれているように思います。この「同情」でさえもどのくらい続くのか分からない。

 

この国で障がい者がどういう生活できるのか、また、一人の障がい者として、私自身、どのように生きてゆきたいのか。日々考えていますが、まだ結論は出ていません。

 

「障害がある」という事実は事実として認めなくてはなりません。

 

しかし、障がい者が健常者と同じように「普通に」暮らすにはどうしたら良いのか。社会全体がそれを考えるようになって欲しいと思っています。が...この国では無理かな...