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いつの間にか11月も半ば…。
ドン・ジョヴァンニのお稽古も佳境に入りつつあります。
この稽古期間中に、2人の先生から言われた「想像力」という言葉。
演劇もそうですが、私たちは発する言葉が予め決められています。
本来、言葉が発せられるまでには「感情」がある訳ですが、
オペラやミュージカルは、音楽があるので言葉の間合いやテンポも制限されます。
今でこそオペラをやる側にいますが、声楽を始めた頃でさえも、
オペラって何か胡散臭くてつまらないと思っていました。
もしかしたら、ここが原因かも。
よく「オペラは予習しないとわからない」と言われます。
時間的な制約があるから、状況の説明が不足するのでしょうね。
そして、もしかしたら、やる側もそこに甘んじていたのではないかと。
あらかじめ、双方がこういう筋書きで、こういう感情変化があって、
ここでこういう気持ちの歌を歌う、という予定調和があるからです。
そういうことが分かったうえで、どういう技術表現をするか、が焦点だったのかもしれません。
でも時代が変わって、オペラの在り方というのもどんどん変わってきています。
歌手の歌唱技術も上がって演技の要素がより重要視されるようになり、
また新しい視点、新しい価値を見いだそうと時代設定変えたり、新解釈したり、読み換えしたりする訳です。
でも結局いろいろやっても、感情が見えなければ人の心は動かない。
だって、観る側(聴く側)もやる側も共有したいのは感情だから。
感動したいから芸術に触れたいと思う。
人間として生きていく中での醍醐味ってやはり感情があることですものね。
演出家や指揮者、音楽スタッフの皆さんからアドヴァイスをいただき、
深く深く楽譜を眺める。
この言葉って彼女にとってどういうことなのか、想像力を巡らせると。。。
ツェルリーナって私が思っていたよりずっとドラマティックな役柄でした。
他の2人の女性の設定が強烈なので、気がつかなかったけど!
注:ドンナアンナ→ドン・ジョヴァンニに夜這いされた上に父親を殺される
ドンナ・エルヴィラ→女遊びを繰り返し家出中の夫ドンジョヴァンニを追い回している
今回の演出では、ドン・ジョヴァンニには女性軽視の要素はない設定です。
会う女性会う女性に恋をし、手を伸ばしている。
ツェルリーナは予定通りマゼットと結婚して生きていくけれど、もしかしたら騙されたということ以上にドン・ジョヴァンニの事は一生忘れないんじゃないかしら。。
だとしたら、マゼットかわいそう笑
いや、それでも意志で寄り添って生きていくのが結婚なのかな?
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12月7日(土)15:00開演/14:30開場
神奈川県民ホール小ホール
全席指定 S6000円 A5000円
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