「死」と向き合うことで

生きることを考える

 

ロンドンブーツ1号2号の

田村淳さんが

大切な人に「遺書」をのこすための

動画サービス「ITAKOTO」を開始した。

 

淳さんがインタビュー記事で

語られていた2つの言葉が

私の思いと同じだった。

 

「遺書って元気なうちに残した方が

本人にとっても遺された人にとっても

いいんじゃないかと思いました」

 

「遺書は他人のために書くものだけど

結局は自分を知る機会になるんですよね」

 

 

「ママ、遺書かきました」の前書きには

 

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なんで書いているんだろう?

なんで今、本なんだろう?

 

書かないといられなかったから

書かないと、もう一歩も前に

進めなかったから

書く他に道がなかったから

 

この7年の間にとても大切な人を

3人亡くした私と家族にとって

「死」はとても身近なものに

なってしまった。

 

3人が棺に眠る姿は

私の脳裏から決して離れる

ことがない。

 

そして、自分の老いと死も

否応なしに意識する年になって

ここ数年、いつも悶々と苦しんできた。

 

だから「遺書」を書くことで

「突破口」をみつけたかった。

 

書くことで「生きるヒント」を

見つけたい。

これからの人生を考えたい。

 

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そんなことを書きました。

 

本文では60個の四字熟語で

53年の人生を振り返り

 

最後の「行雲流水」と

後書きの中では

 

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この本を書くことが

今の私に定められた

「人生の宿題」だったように思う。

 

人は臨終の間際

それまでの人生を振り返ることが

出来るという。

 

私はそれを一か月にわたり行った。

自分の幼少期から今に至るまでの

人生を、噛みしめながら振り返り

 

忘れていた、たくさんの宝物のような

日々を思い出すことができた。

 

それはとても貴重で幸せな時間だった。

 

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「遺書」を書こうと思ったのは

 

手をかけ過ぎて、たくさん愛して

甘やかして育ててしまった4人に

 

私の経験と思いを書き遺し

少しは人生の役に立ててくれれば・・・

との思いがあったから。

 

仕事に行き詰った時

人間関係に悩んだ時

人生の大きな選択を迫られた時

辛い経験をしてイヤになってしまった時

 

本を読んで

「ママも一緒だったんだ。同じこと悩んで

でも、どうにかなってきたんだ」

 

ママにできたのなら

きっと私も大丈夫だね(^_-)-☆

 

そんな風に思ってくれたら

いいなって。

 

 

「一刻千金」では

 

死を意識してこそ浮き彫りになる

一刻千金の言葉の重み。

 

生と死はいつもセットで存在する。

 

それを感じながら

自分の限りある命を大切に生きてほしい。

 

「ママ、遺書かきました」

そんな思いをこめて書きました。

 

「遺書」かいて良かったです。