大正十二年九月十日頃
正子 小学校5年生
母と姉が、そろそろ家の中を片付け始めました。
子供達は、水くみに忙しくて遊ぶどころではありません。
さそい合っては、バケツやヤカンを持って原っぱに水をくみに行きました。
水道が未だ出ないので、水はいくらあっても足りません。
普段、水を無駄にしているのをとても後悔しました。
今度、水道の水が出るようになったら大切に使おう。
未だ、電気もつかないので夜のご飯は早く食べて、みんな早く寝てしまいました。