1/10 今年初めてピティナピアノステップのアドバイザーとして、虎ノ門のベーゼンドルファーB-テックJapanに伺った。


ベーゼンドルファーは私の最もお気に入りの楽器で、30代の頃、借金して手にした。

始めから相性が良かったのではなく、その頃共演する機会の多かったヴァイオリニストが、いつもベーゼンドルファーを希望。スタインウェイに慣れていた私は、華やかな音色が自分に戻ってこないのがとても不安になり、弾いているうちに力んでいたらしい。調律の方が、「良く鳴っているからもっと楽に弾いて」と声をかけてくださる。そうしているうちに、弦楽器と溶け合う音色にどんどん惹かれてしまった。

いろいろな事情があり、ヤマハに買収されたが、元祖ベーゼンドルファーはここのBテックJapanに残っていた。


前々から行ってみたいと思いつつ、ようやく念願叶った。

30人くらいのキャパのサロン


インペリアルが備えてあり、なんと贅沢なステップ!


この楽器を演奏したくて集まる方もいらっしゃるだろう。

時期的に、試験前 受験前の方が中心だったか。

プロコフィエフ ラフマニノフ ベートーヴェン ショパンエチュード etc.

熱演が続く。そして 昔 私が調律の方に言われた言葉をそのまま申し上げたいような。。。

インペリアルは94鍵 その分低音がよく響く。

出している自分の音を聴かないとバランスが悪くなる。

聴くことの大切さを改めて思う。

そしてここのステップでは「うん十年ぶりにピアノを再開しました」という方も多くて、とても嬉しかった。

小さい時に身につけた芸はたとえ中断しても体が覚えている。

三子の魂 百まで

まさしく!!!

そして 自分の部屋の中だけの再開でなく、公の演奏をしながら自己研鑽、その姿勢に感動した。


帰り際に、私もインペリアルで弾かせていただいた。

こんな音を出してみたいとイメージが広がる音色、

我が家の名器でまだまだ頑張ってみたいと思いながら帰宅した。