近藤まさ子です
自閉症作家東田直樹さんの講演会に参加しました
自閉症者が作家
軽度の自閉症なのか
彼の選んだカードを見て、お母さんが代わりに話すのか
どうやって連続性のある文章を組み立てるのだろう
最初の1時間弱、東田さんは「自閉症者の僕が語る自閉症の世界」と題して、用意した原稿を決してスムースとはいえない読み方で説明して下さいました。
言葉を知らないわけでも、話したくないわけでもない。
言葉を表出する段階でつまずく。
行動もコントロールすることができない。
答えようとすると、頭の中が真っ白。
・・・・・・
(高校での勉強方法もお話しして下さいました)
休憩の後の質疑応答は約30分、一つ一つの質問に、キーボードの並びと同じアルファベットが書かれた文字盤を、自ら指しながら(文字盤ポインティング)言葉をつないで答えて下さいました。
一番感動したのは最後の質問に対する回答でした
Q>自閉症の人に有って非自閉症の人に無いものは何だと思いますか
A>多分、古代の人が持っていたような原始的な力だと思います。皆は僕たちが遅れていると思っていますが、本当に必要とされているのがどんな能力かは自分たちの想像を超えたところにあるのかもしれません。僕たちは現代に望まれて生まれたと信じたいです。
この回答の途中で、東田さんは、「大阪」「京都」「スタバクスコヒー」「6時ご飯」などの関係のない単語も話し、時にタオルを噛みながら首を左右に激しく振り、机の間を走り回り席に戻ることもしばしばありました。
でも、お母様が直前の東田さんの話した言葉を伝えると、文字盤を指しながら再び話しが始まります。
東田さんは、3歳終わり頃からお母様と筆談を始め、小学2年の頃、文字盤ポインティングを始めたそうです。
東田さんのお母様は、自閉症者の思いを自分で伝えられるように、指導もされているとのこと。
重度の自閉症者が自分の思いを伝えられる
東田さんは全国的に講演活動をされていますが、この実態を多くの方に知って頂きたいと思いました港区での講演も実現させたい
[東田直樹 ブログ] をご覧ください