成績が上がっていないメンバーで、電話営業をしている土曜日。

 

周りの会社がほとんどやすみだからか、東京都心にもかかわらず人気がない。

 

 

N次長もY係長も、課での目標は達成していたので休んでいる。

 

ほかの課を見渡しても、出社しているのは成績の上がっていない新人ばかりだった。

 

いつもは20時くらいまで電話営業をしていたが、土曜日は18時までで終了という暗黙のルールがあった。

 

 

昼休みも、偉い人たちがいない分緊張感がなく、アットホームな雰囲気だ。

 

この雰囲気、嫌いではないが、成績が上がっていない人たちと同じくくりにされたくはない。

 

しかし、電話営業にしても飛び込み営業にしても、こう毎日断られ続けていると、成績を上げたいモチベーションを維持するのも、正直大変である。

 

なかなか主権者につないでもらえない自宅への電話営業に苦戦していると、会社にN次長から電話が入った。

 

僕宛だ。

 

N次長「おつかれさん。明日のお客さんだけど、15時から駅近くの○○っていう喫茶店で待ち合わせすることになったぞ。現地集合でいいか?」

 

僕「はい。○○ですね。わかりました。15時に伺います。休みに日にすいません。よろしくお願いします。」

 

N次長「じゃあ、明日、遅れるなよ。」

 

僕「わかりました。よろしくお願いします。」

 

そう言って電話が終わった。

 

 

税金対策をしながら年金・保険の対策だとうたっているが、マンション投資をすることには変わりない。

 

明日話をする家族に、お客様はなんて伝えているのか気になっていたが、考えていても仕方ない。

 

会えるという事は、交渉の土壌にはのっているという事だ。

 

そう考えて18時まで電話営業を続け、その日は早々に帰宅した。