商談が終わり、帰り道。

 

僕「ありがとうございました。あの人、若くして出世しているだけあって、忙しくされているんですね。」

 

Y係長「おまえ、のんきな事言ってるなぁ。」

 

僕「え、なんでですか?」

 

Y係長「途中でおわったから、クロージングまでできなかったじゃねぇか。

 

次回からは、電話でAPO取りするときに、しっかり時間取ってもらえるように伝えるようにしろよ!」

 

僕「はい、すいません。わかりました。」

 

 

Y係長「まぁ、本当にあのあとお客さんとの予定があったかどうかはわからないけどな。」

 

僕「どうゆうことですか?」

 

Y係長「電話で最初に話をしたとき、マンション経営の事を知らないっていっていただろ。」

 

僕「はい、たしかそういわれていました。」

 

Y係長「興味本位でどんなものなのかを知りたかったから、われわれを呼んだ。

 

そして、概要がある程度わかったからもうこれ以上はいいと感じて、次の予定があると言った。

 

そんな感じかもしれないな。」

 

僕「え、そうなんですか。」

 

Y係長「わからない。あくまでも推測だけど。そうだとしたら、俺の話が面白くなかったって言う事にもつながるな。もっとクオリティあげないとな。」

 

僕「そうですか。」

 

 

振り返りの会話はこんな感じで、それから会社に着くまで、Y係長はいつも通り無口になった。