電話営業からAPOが取れた自動車ディーラーの工場長の所へ商談に行く日。
いつものように商談準備をし、電車のアクセスと時間を調べ、Y係長と出かける。
移動中のY係長は、相変わらず無口だった。
会ってくれる工場長のお店へ到着。
僕「○○さん、おられますか。」
受付「少々お待ちください。」
そう言って、車の販売用接客テーブルに案内され、呼びに行った。
そして、つなぎを着たロン毛の若い男性がやってきた。
Y係長と起立し、時間を取ってくださったお礼と名刺を差し出す。
工場長「○○です。」
そういってお客様も名刺をくださった。
名刺を見てみると「工場長」という役職の下に、たくさんの資格が記載されている。
あまり聞いたことがなかった資格名だが、若くして工場長になれるのなら、やはり専門分野を勉強し、知識をつけているんだ。
自分の名刺には部署名と名前しかなかった当時の僕は、そう感じた。