最初に訪問した会社では、挨拶すらできずで終わってしまった。

 

暑いし、汗が止まらないし、主権者とも会えないし、

 

しかもむこうは仕事中なのに、こっちはプライベートの事で、マンションを売り込みにいかないといけないという状況。

 

 

結論を言えば「マンションを買ってもらう」だが、いきなりそれを言ったら、たいがい拒否されるだろう。

 

 

 

そんなことを考えながらふらふら歩き、気づいたら公園のベンチに座っていた。

 

 

 

それから、どれだけ時間がたっただろう・・・

 

 

名刺5枚集めなければ、会社に戻れない。

 

 

動かないと始まらないぞ。

 

 

完全に考え込んでネガティブ思考に陥っていたが、なんとか立って歩きだした。

 

 

雑居ビルに入って、会社の窓口へ行き、あいさつ・・・

 

向うは仕事中なのに、こっちはプライベートの事・・・

 

頭によぎることはネガティブなことばかりだったが、なんとか行動を先行させた。

 

 

僕「株式会社〇〇のMと申します。現在営業のごあいさつ回りをしておりまして、将来の年金対策の提案なのですが、営業の方、おられますでしょうか」

 

受付の人「あ、少々おまちください」

 

そう言って、受付の女性はバックヤードに、

 

そして、若い男性が現れた。

 

僕「あ、お忙しいところすいません。私、株式会社〇〇のMと申します。この度△△グループさんを営業のごあいさつ回りをしておりまして、大変恐縮なのですが、名刺交換をさせて頂けませんでしょうか。」

 

若い男性「あぁ、そうですか、いいですよ。名刺取ってくるのでちょっと待ってください。」

 

そういわれてバックヤードに名刺を取りに行き、戻ってきて名刺交換してくださった。

 

僕「ありがとうございます。今日はご挨拶ですので、また今後近くを回るときに、詳しい資料をもっていきますので、よかったら今後の参考になればと思います。」

 

若い男性「暑いのにご苦労様」

 

 

しどろもどろで内容もはっきり伝えられていなかった僕に、そうねぎらいを言ってくださりった。

 

そして、僕はその会社を後にした。