次回の再商談APOと、お互いの宿題を約束し、ファミレスを後にし、お客様を分かれた。

 

 

Y係長は、

 

「いけるかもしれないぞ!」

 

と力強い言葉を発する。

 

 

僕は、申し込みは当然ほしかったものの、Y係長が説明した自社商品の魅力に一方的に惹かれ、

 

 

「うちの商品って、すごいですね。

 

めちゃくちゃいいですね!

 

僕も欲しくなっちゃいました!」

 

 

というと、Y係長は、

 

 

「そうか、俺の商談がそんなによかったんだ。

 

でもお前はまだ変えないぞ。

 

とにかく成績を上げないとな。」

 

と。

 

 

 

 

確かに、月々1万円なら払えると思ったが、税金を払っている感覚もないし、保険に入ってまで守る家族もいない。

 

 

正直そのあたりの感覚がよくわからないが、自分がきっかけでAPOが取れた初めて商談するお客様もいい反応のようだったし、

 

「話をきいてさえもらえたら魅力的な商品なんだ」

 

と、当時は思い込んでいた。

 

 

なぜ、電話営業をしなければ売れない商品なのか?という事を、疑問にも感じることなく。