上野の国立西洋美術館で開催されていた「日本・スイス国交樹立150周年記念 フェルディナント・ホドラー展」に行ってきました。
フェルディナント・ホドラー(1853-1918)は、「絵は、描きたいと思う場所を見つけた時点でほとんど完成している」と生前に語っていたそうで、生涯を通じて生誕の地にとどまり、アルプスの風景を描き続けた。本展覧会では、写実主義から人間の内面を重視した描写への移り変わり、人間の身振りから生じる動きのリズムに対するこだわりから、似たような身振りをキャンバスの上で反復して、左右対称に配置することでより大きなリズムを表現する「パラレリズム(平行主義)」の提唱と風景画への応用という流れがわかりやすく紹介されていました。
#023 傷ついた若者 1886年 油彩・カンヴァス 103.3×172.5cm 、ベルン美術館
#024 オイリュトミー 1895年 油彩・カンヴァス 167×245cm、ベルン美術館
#027 感情Ⅲ 1905年 油彩・カンヴァス、117.5×170.5cm、ベルン州美術コレクション
#028 昼Ⅲ 1900/10年頃 油彩・カンヴァス、170×368cm、ルツェルン美術館
#039 悦ばしき女 1910年頃 油彩・カンヴァス、166×118.5cm、ベルン美術館
#044 シェーブルから見たレマン湖 1905年頃 油彩・カンヴァス、80×100cm、ジュネーヴ美術・歴史博物館
#045 トゥーン湖とニーセン山 1910年 油彩・カンヴァス、105.5×83cm、個人蔵
#050 ミューレンから見たユングフラウ山 1911年 油彩・カンヴァス、60×90cm、ベルン美術館
#076 木を伐る人 1910年 油彩・カンヴァス、129.5×100cm、ベルン、モビリアール美術コレクション
#078 「無限へのまなざし」の単独像習作 1913-1915年 油彩・カンヴァス、130.5×60cm、ジュネーヴ美術・歴史博物館
#094 バラのある自画像 1914年 油彩・カンヴァス、43×39cm、シャフハウゼン万聖教会博物館
#101 バラの中の死したヴァランティーヌ・ゴデ=ダレル 1915年 油彩・カンヴァス、60.5×124.5cm、チューリッヒ、コーニンクス美術館
#103 白鳥のいるレマン湖とモンブラン 1918年 油彩・カンヴァス、77×152.2cm、ジュネーヴ美術・歴史博物館
余談ですが、国立新美術館の “チューリヒ美術館” と同じく、ホドラー展のミュージアムショップでも・・・
スイスに本社を置くネスレ社とコラボした限定キットカットが発売されていました (笑)
■日本・スイス国交樹立150周年記念 フェルディナント・ホドラー展
会場:国立西洋美術館
会期:2014年10月7日(火)-2015年1月12日(月)
時間:9:30-17:30(金曜日と11月1日・2日は20時まで)
料金:1,600円(一般)
巡回 : 兵庫県立美術館(1/24 - 4/5)