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日々の出来事や気になるものをブログに書き綴ってます

東京・六本木の国立新美術館にて開催中の「チューリヒ美術館展-印象派からシュルレアリスムまで」に行ってきました。



「チューリヒ美術館展-印象派からシュルレアリスムまで」は、日本・スイス国交樹立150周年記念の特別展として開催される美術展で、スイスが誇る美の殿堂チューリヒ美術館から、世界屈指の近代美術のコレクションが日本で初めて紹介されるもの。

出品されるのは、印象派を代表する画家モネが晩年に手がけた幅6メートルにおよぶ睡蓮の大作、セザンヌ、ゴーギャン、ルソーらポスト印象派の画家たちの代表作、ホドラーやヴァロットン、クレー、ジャコメッティといったスイスゆかりの作家による珠玉の作品群、カンディンスキーやモンドリアンら抽象絵画の名作、さらに、ムンク、マティス、ピカソ、シャガール、ミロ、ダリといった20世紀美術の巨匠たちの至宝など、目に見えるように描こうという印象派から始まり、徐々に目に見えぬものを描く抽象画やシュールレアリスムまでの傑作74点がずらり。

さてさて、展覧会の構成は以下の通りです。

1:セガンティーニ
2:モネ
3:ポスト印象派
4:ホドラー
5:ナビ派
6:ムンク
7:表現主義
8:ココシュカ
9:フォーヴィズムとキュビズム
10:クレー
11:抽象絵画
12:シャガール
13:シュルレアリスム
14:ジャコメッティ



最近では珍しい(?)作家毎に展示空間を分けての展示スタイル、と同時に美術史の流れとも重なるような新鮮な構成となってました。それぞれの作品に力があるので、思ったよりも滞在時間が長く感じました。




#002 ジョヴァンニ・セガンティーニ 「虚栄(ヴァニタス)」


#003 クロード・モネ 「ノルマンディーの藁葺きの家」


#005 クロード・モネ 「国会議事堂、日没」


#006 クロード・モネ 「睡蓮の池、夕暮れ」


#010 フィンセント・ファン・ゴッホ 「サント=マリーの白い小屋」


#011 ポール・ゴーギャン 「花と偶像のある静物画」


#012 ポール・セザンヌ 「サント=ヴィクトワール山」


#013 アンリ・ルソー 「X氏の肖像(ピエール・ロティ)」


#014 フェルディナント・ホドラー 「真実、第二ヴァージョン」


#017 フェルディナント・ホドラー 「ケ・デュ・モンブランから見たサレーヴ山」


#020 ピエール・ボナール 「庭に憩う家族」


#022 フェリックス・ヴァロットン 「訪問」


#023 フェリックス・ヴァロットン 「トランプで一人遊びする裸婦」


#024 フェリックス・ヴァロットン 「日没、ヴィレルヴィル」


#025 フェリックス・ヴァロットン 「アルプス高地、氷河、冠雪の峰々」


#026 エドヴァルド・ムンク 「冬の夜」


#030 エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー 「小川の流れる森の風景」


#032 マックス・ベックマン 「マックス・レーガーの肖像」


#034 マックス・ベックマン 「女優たち」


#036 オスカー・ココシュカ 「プットーとウサギのいる静物画」


#037 オスカー・ココシュカ 「恋人と猫」


#039 オスカー・ココシュカ 「モンタナの風景」


#040 アンリ・マティス 「マルゴ」


#042 モーリス・ド・ヴラマンク 「シャトゥーの船遊び」


#045 パブロ・ピカソ 「ギター、グラス、果物鉢」


#046 パブロ・ピカソ 「大きな裸婦」


#049 パウル・クレー 「スーパーチェス」


#051 ワシリー・カンディンスキー 「黒い色斑」


#053 アウグスト・ジャコメッティ 「色彩のファンタジー」


#054 ピート・モンドリアン 「赤、青、黄のあるコンポジション」


#057 マルク・シャガール 「ヴィテプスクの上で」


#059 マルク・シャガール 「>婚礼の光」


#060 マルク・シャガール 「戦争」


#063 マックス・エルンスト 「都市の全景」


#066 サルバドール・ダリ 「バラの頭の女」


#068 ルネ・マグリット  「9月16日」


#071 アルベルト・ジャコメッティ 「広場を横切る男」


#073 アルベルト・ジャコメッティ 「ディエゴの大きな頭部」


「チューリヒ美術館展―印象派からシュルレアリスムまで」
会期:2014年9月25日(木)~12月15日(月)
休館日:毎週火曜日 ただし、10月14日(火)は開館
開館時間:10:00~18:00 金曜日は20:00まで 入場は閉館の30分前まで
会場:国立新美術館 企画展示室1E
http://www.nact.jp/
乾くみこさんの小説「イニシエーション・ラブ」が映画化されるとのこと





キャスティングについて、どうこう言うつもりはないですけど・・・どうなのよ?





ご本人も「アレを映像化するんですか?本当に?」





「おそらく原作とはかなり違ったものになるのでしょう」





とコメントされてますからね










そもそも、この小説、読み手のミスリードの上で成り立っていますからね!





最後の2行をどう表現するのか、そもそもこの仕掛けをどう表現するのか





個人的には、「実写化不可能」というか、実写化しちゃいけない作品だと思ってるんですが・・・σ(^_^;)?





映画「イニシエーション・ラブ」は、2015年全国東宝系にて公開予定





映画館では観ないかなぁ・・・
遠く離れていても、同じ空を見ている





そう思うだけで、なんだかうれしい( 〃▽〃)





さてと、もう一仕事しますかね
ただいま、行幸地下ギャラリーで、「土木コレクションHANDS+EYES」が開催中!



全国15箇所を巡回するこの展示会は、土木学会創立100周年の記念事業として、全国各地の土木事業事例約100件をとりまとめ、展示公開したもので、普段はなかなかお目にかかれない貴重な図面や資料、写真などをほぼ原寸大にパネル展示してます。


土木コレクションは、昭和初期までの先人たちの熱い思いが伝わってくる手書き図面を中心とした「ドローイング展(HANDS)」と、はっと目が奪われるような未来を見通した土木事業を紹介している「ヌーヴォー展(EYES)」の2つのカテゴリで構成されています。










EYES001 モエレ沼公園


札幌市北東部にあり、廃棄物を埋め立てれた後に造成された公園、基本設計は日系アメリカ人のイサム・ノグチ、23年の歳月を経て完成。公園に立つというより彫刻作品のなかにいるような感覚を覚える公園は、春にはサクラが咲き、秋にはカラマツが黄葉し、冬にはクロスカントリーが楽しめる魅力的な場所。あれ?夏がないか・・・










HANDS034 勝鬨橋



東京都中央区築地と月島を結ぶ、隅田川下流に架かる橋長246mの道路橋。日露戦争における旅順陥落を祝って有志が「かちどきの渡し」という渡し船の施設を作ったもので、勝った時にあげるあの「かちどき」が由来。両側が跳ね上がるいわゆる「跳ね橋」で、完成当時は「東洋一の可動橋」と言われていたとか・・・。昭和なんて45年11月29日の開閉を最後に現在では開かずの橋となってしまいました。今一度、かちどきを挙げる姿を見てみたいものです。










HANDS035 聖橋



東京都千代田区駿河台と文京区湯島を結ぶ、神田川に架かる橋長約93mの鉄筋コンクリートアーチ橋。関東大震災の復興のシンボルとして完成した橋の名前の由来は、北側にある湯島聖堂と南側にあるニコライ堂の両聖堂にちなんだものだとか・・・。











EYES004 東京駅 丸の内駅舎保存・復原工事


言わずと知れた東京駅丸の内駅舎。設計は辰野金吾によるもので、シンメトリーで重厚な鉄骨煉瓦造りの3階建ての建物は強固な耐震構造のために関東大震災でもほとんど被害を受けなかったが、戦災により南北のドームと屋根・内装を焼失。戦後、2階建てとして再建されたが、建物の老朽化や耐震改修も必要となったため、2007年5月に保存・復原工事に着手。約5年に渡る歳月を経て、焼失前の姿に復活された。耐震改修では、「免震レトロフィット工法」を採用、地下にコンクリート製の新たな基礎のを作り、352台もの免震ゴムと158台のオイルダンパーが設置された。駅前広場の完成が楽しみです!











EYES005 富山ライトレール


富山県富山市で運行中の富山ライトレール。日本の都市から1度姿を消した路面電車ですが、ここ富山の地で新たな公共交通機関として復活の産声をあげる。今年、北口のポートラムと南口のセントラムが地上レベルで繋げられ、さらに利便性がアップ。21世紀の地方都市のありようを探る実験は今もここ富山で続いている。











HANDS043 西天竜幹線水路円筒分水工群




長野県上伊那群箕輪町、南箕輪村、伊那市に点在する西天竜幹線水路円筒分水群は、水田の面積に応じて決められた穴の数から各水路に正確な比率で水を配分するよう工夫された全国最大規模の円筒分水工である。図面をみるより、写真のほうがわかりやすいかもです(*゚ー゚)ゞ











HANDS057 大阪築港 第一号繋船岸壁住友桟橋

大阪府大阪市港区にある大阪築港 第一号繋船岸壁住友桟橋は、鉄筋コンクリート筒柱式片桟橋。赤レンガ倉庫として知られる倉庫群があるところです。
明治期の大阪の衰退の原因の一つが港であった。吃水の深い蒸気船が入港できる港が必要であったが、淀川からの土砂堆積に悩まされていた。大阪再生の鍵となる大阪築港は、淀川の河川改修とあわせてデ・レイケらにより計画されたが、政府は新淀川の開削を優先し、築港は大阪市の手で進められることとなった。388箇所の基礎に、それぞれ長さ約18~22mの米松杭8本を打ち、桟橋のみで約4800本の基礎杭が用いられた本工事は、労働従事者延べ28万人に上る一大プロジェクトだったようです。大阪再生を託した市営による築港の推進と住友家の協力があって、今の大阪の発展があるのだと感じました。










HANDS082 河内貯水池堰堤・周辺橋梁群


福岡県北九州市にある河内貯水池堰堤・周辺橋梁群。河内貯水池堰堤をはじめ、貯水池周辺の建築物や橋梁群は地産の石がふんだんに使用されている。切石積、野面積、割石張、自然石張など我が国伝統の多様な組積方法が駆使され、ディテールまで丹念に作りこまれたこれらの構造物群は、建設から80年を経て貯水池周囲の自然環境に見事に同化し味わい深い景観をつくり出している。









HANDS082 三池港


福岡県太宰府市に築港された三池港は、炭鉱で産出された石炭を効率的に運搬出来るようつくられたもので、炭鉱閉山までの約90年間、我が国の経済発展に貢献してきた。日本では珍しいパナマ運河と同じ「閘門式のドック」。100年を見据えた大港湾事業は、近代化の先駆けをなした経済大国日本の原点を訪ね、語り継いでいく上では、極めて重要な文化遺産群だと思います。







「土木コレクション HANDS+EYES 2014」
日時:平成26年9月20日(土)~10月31日(金)
会場:行幸地下ギャラリー
三菱一号館美術館で開催されているナビ派の画家、ヴァロットンの日本初の回顧展「ヴァロットン-冷たい炎の画家」に行ってきました。

ヴァロットンは、19世紀末のパリで活躍したスイス生まれの画家。白と黒のみの鮮烈なコントラストで表現した革新的な木版画によって、ヨーロッパにおける創作版画としての木版画を復活させた。一方、ボナールやヴュイヤールなどナビ派の仲間たちと交流し、「外国人のナビ」と呼ばれて数多くの油彩画を残した他、挿絵、批評、演劇まで幅広い芸術分野で活動し、20世紀以降の様々な芸術流派にも影響を及ぼした。「見たままに描く」というゴーガンの芸術理論やジャポニズムに大きな影響を受け、輪郭線と平坦な色の面による大胆な画面構成が特徴的なナビ派。

この展覧会では、約60点の油彩と約60点の版画の約120点を紹介。版画は、会場となる三菱一号館美術館が所有するヴァロットンの版画187点の中から希少性の高い作品ばかりを選りすぐり!





#001 《20歳の自画像》 1885年、油彩/カンヴァス、スイス/ ローザンヌ州立美術館






#022 《ボール》1899年、油彩/板に貼り付けた厚紙、パリ/オルセー美術館

一見、ボールを無邪気においかける可愛らしい少女を描いた作品ですが、全体をよく見渡してみると、複数の視点(少なくとも2つ)がこの絵の中に存在していることに気が付きます。
緑色の大きな影のあちらとこちらでは明らかに視点が違っています。あたかも「此岸」と「彼岸」のようです。幼子を亡くしてしまった親が「此岸」で悲しむ姿と、「彼岸」つまりあの世で元気よく遊ぶ子供・・・
ヴァロットンはこの絵を描くにあたり、2枚の写真を用いたそうです。敢えて複数の視点を混在させ、どこか観る者を落ちつかない気分にさせます。そしてそれに気付かづとも深く印象に残ります。
モネやゴッホの名画に交じりひっそり展示されていた「ボール」のことを今でも多くの人が覚えているのもそんな理由からかもしれません。(因みに2010年オルセー展のショップでは、この絵を用いたiPhoneケースがよく売れたそうです)





#104 《赤い絨毯に横たわる裸婦》 1909年、油彩/カンヴァス、スイス/ ジュネーヴ/プティ・パレ美術館

横たわる裸の女性が視線をこちらに投げかけている。誘惑しているのだろうか?
それにしては、ほとばしる官能が感じられません。冷たいエロスというか、肌に触れたら冷たいのではないかと思ってしまうほど・・・。ヴァロットンは裸婦を画く時、デッサンだけして、後はモデルなしにアトリエで画いていったようです。また、時にはモデルもいなくて裸婦の写真をもとに画いていったとか。
裸婦画、男性にとっては最も美しくて、神秘的なカーヴ、究極の曲線です。そんなに冷静には画けないとは思うのですが・・・





#055 《貞節なシュザンヌ》 1922年 油彩/カンヴァス、ローザンヌ州立美術館

従来の西洋絵画なら、貞淑な妻スザンナが、スケベな老人2人に水浴を覗かれるシーンが描かれていますが・・・。

ヴァロットンの 《貞節なシュザンヌ》 では、貞淑な妻でなく娼婦に姿が変えられています。そして、逆に、スケベな老人(というよりも中年)を誘惑しています。老人(というよりも中年)は2人とも後ろ姿でしか描かれていませんが、スケベそうなのは伝わってきます。ハゲ具合から察するに・・・Σ(~∀~||;)





#048 《夕食、ランプの光》 1899年、油彩、板に貼り付けた厚紙、パリ/オルセー美術館

それまで交際していた労働者階級の若い女性と別れ、2歳年上の裕福な画商の娘と結婚したヴァロットン。しかし、妻の親族になじめず、連れ子たちに囲まれて、家庭ではいまいち幸せを感じにくかったかもしれないですね。自分を影にして描いちゃうなんて、冷たい食卓だったのでしょうか……。画家の日常生活自体が、かなりドラマ。






#047 《赤い服を着た後姿の女性のいる室内 (赤い服をまとい背中を見せる女性)》 1903年、油彩/カンヴァス、スイス/ チューリッヒ美術館






#035 《アンティミテⅠ嘘》1897年、木版/紙、三菱一号館美術館

ソファの上で体を寄せ合い、体に手を回す男女の姿。これだけであれば、次に来るのは性愛だけですが、タイトルを見た瞬間、そうではない様々なストーリーが頭をよぎることになるわけです。仮にこの後、性愛的状況になったとしても、そこに愛情がないことは明らか。





#039 《アンティミテⅤお金》1898年 木版/紙、三菱一号館美術館

この余白 (余黒?)の使い方!なんというハイセンスw川・o・川w
どうしても版画は油彩画と比べてしまうと、地味な印象が否めないものですが、ヴァロットンに関しては、版画も油彩も同じくらいに楽しむことが出来ました。
版画も油彩もハズレなしです。






#125 《これが戦争だⅢ有刺鉄線》 1916年、木版/紙 三菱一号館美術館





ちなみに、展覧会タイトル「ヴァロットン-冷たい炎の画家」は、クロード・ロジェ=マルクスが1955年にヴァロットンについて語った「フェリックス・ヴァロットン、あるいは氷の下の炎」から取られたものだそうです。
一度観たら二度観たくなる性質の悪い作家なのかもしれません、変人は癖になるものです。
「ヴァロットン展」は9月23日までです。是非是非!!

【展覧会概要】
ヴァロットン -冷たい炎の画家
会期:2014年6月14日(土)~9月23日(火・祝)
会場:三菱一号館美術館
開館時間:10:00 ~18:00(金曜(祝日除く)のみ20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜休館(但し、祝日・振替休日の場合は開館/9月22日(月)は18時まで開館)
URL:http://mimt.jp/vallotton/