NHKをつけたままにしていたら、おかあさんといっしょの特集をやっていた。だんご3兄弟で一世を風靡した茂森あゆみおねえさん、52歳なのにあまりにも若々しくて驚いた。ブーフーウーの人形劇の話からゴロンタ、ブンブンちゃん、にこにこぷんといった我々世代が幼かった頃の話、そして現代のものまで取り上げていた。その後、うたのお兄さん、お姉さん、体操のお兄さん、お姉さん(今は体操のお姉さんもいるのか)を見て衝撃を受けた。裏でこんなに時間をかけていて、苦労をしているのかと。収録中に泣いている子供に対してフォローをすることは予想をしていて、とても自分にはそんなことはできないと思ってみてきたけれど、今回の放送で、収録前からのケアが半端ないことに気づいた。親に連れられてきた子供を親から離すときに強制的に話さずゆっくり誘導すること、スタジオに行くまでドアノブなどに頭をぶつけないようにドアノブに手をかけてトンネルを作って楽しくくぐれるようにするとか、道にはぐれないように壁に手をトントンつけさせながら歩かせるとか。そして収録までに歌の練習を何度もやって懐くようにし、どうしても番組中に親元から離れられなかった子供も写真撮影に参加させる。とても常人では思いつかない気遣いに脱帽の連続だった。ちなみに体操のお兄さんはけがをしていたのに出演していたので、もっと大変だっただろうな。

 

身近な幼稚園、保育園もこれに似たことをやっているのだろう。それで今の給与体系というのはあまりにかわいそうである。今回の衆議院議員総選挙で大躍進した国民民主党の党首、玉木雄一郎氏は彼らや介護士などの給与を2倍にすることをマニフェストにかかげているが、確かにそれは必要なことだと思う。今までの自民党に「収入が少ないのは自己責任」とか済ませている場合ではない。自民党議員のお前らだって幼稚園、保育園のお世話になり、いずれ介護のお世話にもなるのだろう。そんな自民党に「ふざけんな」と思った人は非常に多く、それが今回の結果に繋がったのだろう。このような気持ちは丸川珠代や杉田水脈のような人間にはわからないだろうけどね。