勤務校の物理の先生と大学の位置づけについて話をした。昔はG-MARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)と言われてきたが、この数年でSMART(上智、明治、青山学院、立教、東京理科大)と位置づけが変わったという話は聞いていた。ただ、中央と法政の凋落ぶりを聞いて驚いた。今や、中央や法政の理系は、工学院や芝浦工大の下にあり、ベネッセ模試の偏差値55あれば十分受かるそうなのだ。それどころかそれ以下でもスライド合格は余裕ですると。昔は中央、法政の理系に受かり、かつ工学院、芝浦工大に合格した場合は前者を選ぶものだったが、最近は後者を選ぶことが多いというのだ。その結果、中央や法政の合格者が工学院、芝浦工大に行くため、空席ができて中央、法政からスライド合格の通知が届くというのだ。

 

中央大学は私が高校生だったころは、法学部は名門だったし、理系もそこそこだった。ところが2010年代になり箱根駅伝で予選落ちをするまでになってしまった。私は高校生のみならず塾の中学生も見ているが、公立高校受験をせず中大付属や中大杉並に行く生徒が随分いるので、中央大学が人気があるのだと思っていた。実際にはそのあたりの層も外部受験で他に行くことが多いのだとか。工学院、芝浦工大がポテンシャルのある大学だとは思っていたが、失礼ながら中央、法政の上に立ちつつあるというのは驚きだ。