NHK朝の連続テレビ小説、2022年度はちむどんどん、舞いあがれ、とクソドラが続いたが、2023年度はらんまん、ブギウギともよかったと思う。ブギウギは笠置シズ子を扱ったが、大阪の女性を扱ったわろてんか(吉本せい)、おちょやん(浪花千栄子)があまり人気がなかったことを考えると、コケる可能性は十分あった。ただ、主役の趣里が思った以上によく演じていて、また笠置シズ子本人と見かけがよく似ていることもあり、笠置シズ子の生き方について興味が持てた。趣里は親の水谷豊、伊藤蘭より役者としてうまいので、親の七光りには該当しないと思う。ドラマの構成としても、最後に梅丸少女歌劇団の3人(伊原六花、清水くるみ、片山友希)、先輩(翼和希)、支配人(橋本じゅん)が出てきてくれたのは良かった。橋本じゅんはひらりに出ていた時から注目している役者だし。ただ、大阪の実家の銭湯の人たち、東京の下宿先の人たちが何をしているのかは知りたかった。そこがちょっと物足りなかった。やはり朝ドラは実話をもとにしたものに限るな。