代講6時間の話の一部。小学校6年生の私立受験の算数の授業を受けたわけだが、まさかこの時期は問題集を解くのではなく、過去問の演習をやるのが普通だろうと思ったわけである。ただ、生徒のレベルは教室内でまちまちである。そこで、3つのレベルを想定し、昭和大昭和、田園調布学園、鴎友学園を解かせればいいと考えた。生徒に解く問題は選ばせた。当然、鴎友を選んだ生徒はみな学力が高い。

 

その中で、鴎友学園の問題で、ダイヤグラムに関する問題が出てきた。一定の速さで走っている電車があり、3か所の踏切を上下線が通過する。それぞれの踏切を通過する時刻が出ている。そこから、上下線の電車の動きを考えるのである。ところが、この問題が全然解けない。なぜだろうと思ったら、彼らは東京23区でも山手線より内側に住んでいる。普段見ているのは山手線か東京メトロ。そうか、君たちは踏切を知らないのか。聞いてみると、全員とも踏切を一度も見たことがなかった。埼玉県に住む私にとっては、踏切なんぞいやというほど見ているわけだが。近い将来、踏切なんてネタにできなくなるんだろうな。