化学の集まりで盛岡第三高校の化学部のことが話題になった。高校化学の無機化学分野で扱うものとして、「濃硝酸に対して鉄、アルミニウムなどに不動態を形成するが、希硝酸に対しては溶ける」というものがある。読者の一部にもいると思うが、私は濃硝酸と希硝酸の境目というのはどこなのだろうと思っていた。盛岡第三高校の化学部は岩手大学と提携し、アルミニウムに対し濃度の異なる硝酸をかけ、表面を電子顕微鏡で観察し、どの濃度から酸化被膜が形成されるかを調べたそうだ。17mol/Lあたりが境界線らしい。いやあ、良く調べたなと思う。濃硫酸と希硫酸の境目も興味があります・・・。