同僚で、別の学校と兼務している先生からの話である。その学校の化学基礎の問題を見て、唖然としたらしい。問題の内訳で、なんと有効数字の計算問題(化学とは全く関係ないただの計算)が出ていて、さらに分子量や式量の計算だけで20点分出ていたという。「いくらなんでも甘すぎませんか」とその人は呆れてた。

 

私も、その問題は易しすぎると思う。でも、生徒の学力差が学校間で大きい以上、このような措置はやむを得ないのかなとも思う。教員が作成する問題のレベル設定と言うのは本当に難しい。ある意味、今年で4年目になる学校での問題作成レベルはかなり良いのではないかと思っている。職場で、納得できる問題作成レベルの学校にはなかなか出会えないなと思う。

 

しかし、この問題のレベル、入学を考える生徒やその保護者にとってはかなり賭けになるのではないかと思った。その学校でどのレベルの内容を勉強するかはわからないわけですよね。

 

私は考えた。HPで各々の学校が定期試験の問題を公表するのはどうだろうか。それを見ると、学校のレベルがわかる。全問でなくてもサンプル問題でも。それを公表すれば、どのような勉強を高校でするのかを入学前に知り、入学後に後悔することは少なくなるのではないだろうか。問題のレベルが難しすぎても楽過ぎても、当事者にとっては嫌なものですから。