今回の記事は、専任常勤非常勤問わず、学校で教えたい人にとって大切な話である。私の大学では、中学教員免許をとることは不可能ではないが、留年する可能性が高くなる状態だった。ただ教職センターに問い合わせたところ、中学教員免許を持たないことにより不利になることは大いにあるという話だった。そこで、私は社会人になってから、科目等履修生として不足する単位を取得した。理科実験(物理・地学・生物)の単位をそこで取り、中学教員免許の申請をし、中学高校とも教員免許を取ることができた。

 

恐らく今まで中学教員免許を持っていることにより有利になってきたと思うのだが、はっきりこのことが証明された。私が家で作業していたときに、理科主任から電話があった。

「先生が悪いのではなくて、私が気づかなかったことが原因なのですが、高3の授業を中3の授業に変えて頂くことはできますか。実は、採用した先生が中学の免許を持っていないことが判明しました。そこで、その人に中学の授業を持ってもらうわけにはいかなくなり相談させて頂きました」

私はきちんと持っているし、その証明書のコピーは学校に送らせて頂いた。よって、次の授業から私は高3の授業でなく中3の授業を持つこととなった。担当生徒数が減ったこと、1時間目がなくなり3時間目の空きコマが埋まったのは嬉しい。ラッシュアワーを避けられるわけだから。ただ、高校3年生の授業は3学期にはなくなるのだが、中学3年生はそうではないというのは悲しい点ではある。あと、中3の教科書については全く見ていないので、それを見て教材作成を急遽行わなくてはならない。

 

ちなみに中学の教員免許を取るのに、科目等履修生として20万円くらいは支払ったと思う。あのときはただただ悔しかったが、それ以上になって跳ね返ってきたと私は思う。