先日採用試験を受けに行った。中学高校一貫なので、中学レベルの問題、高校レベルの問題が出ていた。私は一読して、高校レベルの問題から先にやろうと直感が働いたのだが、それが正解だった。高校レベルは浸透圧や気体の状態方程式のごくごく常識的な問題だった。中学レベルは物理分野・化学分野とあり、物理分野はオームの法則に関する超楽勝問題だった。ところが、化学は難しかった。具体的な数値は申し上げられないが、4種類の化合物がまざったものがあり、いろいろそれに対し反応をさせ、そのたびに重さを測っていき、最終的に4種類が何gずつあるかを計算する問題。はっきり言って、正解した自信はない。ただ1つ言えたことは、この学校には考えさせる問題を作る能力のある先生がいるのだなということ。

 

 私は塾で、国公立・開成・慶応などを目指す生徒向けの講座を何度も担当している。彼らに対して解かせている問題は非常に難しいのだが、今回解いた問題ほど難しい問題はない。

 

 よく、定期試験の問題で、上の学年のレベルの内容や、やたらテクニックを要する問題を混ぜたがる人がいる。その人に対しては申し訳ないが、それは浅知恵である。易しい内容でも思考力を試す問題は作れるし、逆に難しい内容でも易しい問題は作れる。この学校はそのことを改めて教えてくれた気がする。

 

 幸い、この学校の書類審査は通過した。次は模擬授業と面接。頑張らなくては。