定期試験の問題を作る時期である。とある高3のクラスはイオン化傾向、電池、電気分解だった。私はダニエル電池の問題を1つ作り、その中に選択肢として「ダニエル電池は一次電池である」を入れた。私はこれを正解の選択肢としたつもりだったのだが・・・。

 

 化学の専任から「ダニエル電池は二次電池ともとれるのではないですか?」とのメールが来た。何を言っているのだろうと思い、wikipediaのリンクをはって返信した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%8B%E3%82%A8%E3%83%AB%E9%9B%BB%E6%B1%A0

 

 自分には間違いはないという自信があった。ところが・・・。

彼から、ダニエル電池は二次電池の機能を果たしていることがあることを示す文献が送られてきた。私はまだ詳しくは読んでいないが、とりあえず選択肢を変えることで対処した。

 

 充電できるのが二次電池、できないのが一次電池、したがってダニエル電池は一次電池と自動的に考えていた。ただ、彼は高校時代から疑問に思っていたらしい。彼は私立大学の学部卒の先生で、大学院には進学していないが、よく勉強されているなと思った。一方、今年から勤務している学校の先生については、プリントを見ると「この言葉を使っているのは、あまり理解していないからではないかな」と思うことが多々ある。先生によって本当に違うのだな、と思った。

 

 よく「どこの学校に行っても勉強はできる」なんて言う人がいるが、私はそれは嘘だと自信を持って言える。複数の学校を見ていると、そんなことも実感する。