台風による休校は痛い。授業回数が足りない。毎年9回から10回で行っている原子量・分子量、物質量、化学反応式、量的関係の範囲を7回でやらなくてはいけないクラスが出てきてしまったのだ。流石にこれでは範囲を終わらない可能性が高くなり、初めて範囲の削減を専任の先生に願い出た。ところが、「今回の範囲で、量的関係で過不足のあるものを出さないと、得点差があまりにも出ないテストになってしまう」という理由で、ダメになってしまった。さて、困った…。

 

 帰宅すると、理科主任からメールが届いていた。

「本日職員で緊急会議を行い、9月に月曜の授業が1回もなくなってしまったことに伴い、水曜日の授業を1回月曜日授業に変えることとしました」

 

 非常に助かった。この学校では月曜と水曜は両方とも勤務日。月曜に高校1年生のクラスが4個、水曜が2個なので、高1の授業回数は確実に増える。8回で授業をするのであれば、頑張ればなんとかなる。やはり今日実際に教えてみて、物質量を端折って教えることはできない。最低3回は授業をしないと、定着はしない。代わりに高3の授業回数が減ってしまうが、こちらは私だけが担当している授業なので、試験範囲についてはどうにでも調整ができる。一方、高1の授業は3人の担当で共有しているため、月曜授業が多いのは私だけなので、私の担当だけが授業範囲を終わらないということになればクラス間格差が出てしまう。その最悪な状況から脱することができたのは大きい。

 

 さて、私にはもう1つ問題がある。それは塾の志望校特訓。桜修館特訓が1クラス30名という超異常事態となった。2クラスに分けてほしいという願いをずっと出しているのだが、実現できない可能性がかなり高いそうなのだ。文系担当の先生が調達できないというのだ。30名という人数は、過去の全部の特訓の最高人数記録24名を6名上回るもの。私の勤めている高校に例えれば、高校3年生のクラスは全クラスとも30名未満。小学生で30名なんて丁寧なケアができるわけがない。昨年の合格率を大きく下回ることは間違いない。塾はそういうことをきちんと考えているのだろうか。