今年でやめる学校は、さかんにロイロノートというソフトを使えと言っている。ちょうど私は見せたい動画があった。回折格子や偏光板の実験をしている動画である。これはNHKの高校講座のHPで数年前に公開されていたもので、今はもう公開されていないものなので、結構貴重なものである。ファイル形式はReal Playerで、それほどマイナーなものではない。Windows Media Playerに次ぐメジャーなソフトといっていいだろう。

 

 さて、教室で再生しようと思いやってみたが、なんとファイルが認識されない。なんとReal Playerのソフトがインストールされていないではないか。学校側は「生徒が関心を持つ授業をするようにYouTubeなどの動画を見せたりしなさい」と言っているくせに、メジャーな動画ソフトがインストールされていないのはどういうことなんじゃ(怒)!

 

 そもそもこの学校は頭が悪いと思う。理科実験室には貴重な実験のビデオテープがあるのに死んだまま。これをDVDなどに焼いて再生できるようにすればさぞかし立派な教材の宝庫になるのだろうに。それに、授業中見せる動画で一番初めに浮かんでくるものがYouTubeというのが更に頭が悪い。YouTubeは教育メインの動画ではない。いちいち検閲が必要だし、そもそも教育に関係のあるものかどうか探すのに時間がかかる。逆にNHKの教育テレビの放送であれば、検閲はしっかり受けているし、NHKなので実験設備もしっかりしている。普通はそのような放送から探すだろうに、YouTubeから考えるというのは、本当に教育関係の仕事をしている人なのかと言いたくなる。

 

 結論。パソコンや優秀なソフトがあっても、頭のない人はそれを生かせない。