桜の花びらが舞う頃104《櫻葉》 | 嵐は宝物。相葉雅紀さんは特別な存在。そして、なにわ男子道枝くんを愛でるブログ

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マトリョーシカこと、マトちゃんです。

嵐相葉雅紀さん、なにわ男子道枝駿介くんが大好きです。

櫻葉erを卒業いたしましたが、櫻葉腐小説は残してあります。
嵐は宝物。

【好きが高じて妄想が止まらない、素人のお話です。嫌悪感を感じる方は、どうぞ引き返してくださいね】








「何か…期待してます?」

クスクス笑いながら、葉山さんが覗き込む。


「いやっ、何言ってるんですか?」

「ヤダなー冗談ですよ、相葉さん」


もうっ!

翔さんが言っていたみたいに、いい加減な人なのかも。


「葉山さん、やめて下さい。仕事中ですよ」

「そうでした…申し訳ありません」

頭を下げ、“じゃあ行きましょうか?”と車を降りた。


工房では、独特の色使いの図案がたくさんあった。

凄え……。

久しぶりに、身体の中から何か溢れてくるような感覚になる。

夢中で図案や出来上がりの物を見た。

工房の絵師さんとも、お話が出来て、

オレは久しぶりに興奮していた。


“この色の隣の、コレは?”

“あぁ、これはですね……”

“このモチーフは…?”

“顔料は、これですか?”

と、次々に質問してしまっていた。


初めは乗り気じゃなかった絵師さんもいたけど、次第に人が集まってきて、大品評会が始まる。

染め上がった物。

それを仕立てた着物を着た、お客様の写真。


楽しい……。

わくわくしてくる。




あっ、そうだ。

後ろを見ると、葉山さんがにっこり笑って見ていた。

だから?

だから、オレを連れて来たの?


とんとん拍子に、契約の話に移り、

まずは、春の展示会に出品してみる所までこぎ着けた。




工房を後にして、遅い昼ごはんを食べに店に入っても、車の中でも。

葉山さんは、ずっとこの工房への想いを語る。


「何だか、別人みたい…葉山さん」

と笑ってしまうほどだ。


「それは良かったです。

どうです?

また、書きたくなってきたんじゃないですか?」


葉山さんに言われる。

もちろん…きっぱりと諦めた訳じゃなかった。

泣く泣く…描く事から離れた。



「また描いてみたら、どうです?

本当は描きたいんでしょ?」

図星をつかれる。


「それは…まあ…」

「相葉さん、見合いするですって?」

「えっ?なぜ、知ってるんですか?」

「本社の女子の情報網は、凄いですから」

にっこり笑う。

信号待ちで車は止まり、

葉山さんは、オレを見た。


「ステキな女性と結婚するんですか?」

胸が、

ずきゅっと、痛くなった。


「それとも……」

と言って、運転席から身を寄せた。




つづく