baghdad café
ノックの音が聞こえる。
「トン・トン・・・トン・トン・トン」
オレはベットで横になった体を起こし扉の方へ向かい
「誰だ?」と尋ねる。
「NYからやって参りました高級コールガール8人衆でございます」
オレはコールガールをNYからここ大阪
の十三のホテルに呼びつけた。
とても、一般人ではこのホテルの宿泊料は払えない。
女達を部屋へと入れた。
金髪細身でケバイ化粧の女が口を開き尋ねてきた。
「マサキング様、誰をご指名なさいますか?」
オレは女達を横並びにさせる。
一人ずつに眼を向け、
全員の口を開かせ、舌を出させた。
オレは舌を見ればだいたいのテクニックはわかる。
・・・・。
「めんどうだから、8人全員、指名するよ」
女達はキャッキャッ喜んでいた。
中井マサキング 自叙伝
「どこか遠くへいきたい 大阪 十三編 」
214・215ページより抜粋
喉が渇いたので冷たいコーヒーを飲もうと
baghdad caféに行った。
カフェではなかった。
劇団だった。
だから、芝居をみた。
8人の女子が登場していた。
マサキング先生の「どこか遠くへいきたい」とは真逆だった。
よくワカラナイが、
「崇高」
「高潔」
「神秘」
そんな言葉が似合う。
ニュー・ウェーヴだ。
ニューロマンティックだ。
デヴィッド・ボウイ
これから作演の泉くんのことを
浪速のデヴィッド・ボウイと呼ぼう。