マサキング子育て奮闘記 第二部のスタートです。

まず初めに、今までブログでは自分の事を「ボク」と書いていました。
しかしこれからは「私」と表現します。

そして私はいま、妻と真輝を連れて大阪へ向かう新幹線の中にいます。
いよいよ自身の障害児の息子を抱える「おやじ」としての支援活動のスタートです。

これからの3年間、真輝の成長記録は今までどおり綴っていきますが、昨年から構想をしていた活動をスタートさせます。

それが「おやじりんく」です。

マサキング子育て奮闘記 ‐広汎性発達障害の息子を抱える父親の日記‐-おやじりんく

『おやじりんく』とは?
私がこの3年間で、このブログを書き綴り、発達障害児である息子を教育(療育)していたことで、気がついたことは「障害児の育児ほど父親(男)の存在は必要不可欠である」と感じました。

それは、発達障害者は男が多いこと。
成長と共に、男は力がつきます。それに対して同じパワー(精神)が必要です。
そしてお風呂や、トイレなどの介助。これも成長と共に女性(母親)では限界があります。ここに父親の率先した障害児支援があれば、この介助の問題も軽減できます。

そして将来的には就労の問題。
私の尊敬する日本理化学工業株式会社の大山泰弘氏が言われた言葉。
「人間の幸せとは「人にほめられる」「人の役に立つ」「人に必要とされる」こと。いずれも「働く」ことで得られる喜びだ。」

障害者の自立を考えたとき、やはり「活(生)きる喜び」を見いだすには、やはり働いて、人様のお役に立つこと。

働きたくても働けない。
どう働いて良いか分からない。

このように悩んで就労に就けず、そして生きることを辛く感じてしまっている障害者の方がとても多い。
しかし、どんな人でも「人にほめられる」「人の役に立つ」「人に必要とされる」ことを望んでいます。
そこに喜びと幸せが生まれてきます。

だから私は、この障害者の就労支援を考えました。

この就労を考えると何故、父親の存在が必要不可欠となるか?
それは、殆どの父親という立場の人は、何らかの仕事をしています。
ということは、その仕事の世界では様々なプロフェッショナルです。

家ではボーッしているかもしれない。テレビばかり観ているかもしれない。
しかしそんなオヤジでも、日中は世に出ると「その道のプロフェッショナル」としてお金を稼いできています。
そんな数々の道で活躍する「オヤジ」がちょっと障害児・者支援に対して、ちょっとだけでも力を出してくれたら?
そんな事を考えました。

このブログを以前から読んで頂いている方は、私の人脈はご存じだと思います。
参議院議員でも数名の方が知人でいます。そして県議会議員も市議会議員も多数の方が知り合いがいます。
厚生労働省にも居ます。そして就労支援を行っている会社の社長や各企業の経営者、それ以外にも医師や弁護士などたくさんの知人がいます。
しかし、彼らはその肩書きの前に、人の子であり、子の親である「オヤジ」なんです。
オヤジという立場で我が子を考えると、役職や立場や職業なんて一切関係ありません。

そんなオヤジ達に「障害児を持つ、障害児だって我が命に替えても大切にしたいという親心を分かって欲しい」と訴えると、みんな心を拓いて打開策を考えてくれるのです。
少なくとも、私が懇談した方々はみんなそうでした。
だからこのオヤジパワーを活用して「おやじりんく」をしていきたいと思っています。

例えば、障害を持つ我が子に対しては自分の能力は役に立たないけど、もしかしたら他の障害児にとっては凄く活用できるかもしれない。
そんな時に「おやじりんく」が、様々な地域で、様々な人脈ネットワークを築いて、そして様々な障害児・者に対して支援をおこなっていく。
そんな事をずっとずっと考えていました。

水面下では色々な方々と通じて情報交換をしていました。
そしてスタート時の段階から、埼玉では4名、東京では4名、大阪では6名の「おやじりんく」が出来上がっています。

今回はその大阪にいるオヤジたちに会いに行きます。
まず一発目の活動は、フューチャージニアスの本田さん が提言する、大阪でのアスペルガー症候群・高機能自閉症児に関する教育提言を行います。

今日は大阪市役所へ行き、このオヤジネットワークで繋がった人脈の大阪市議会議員と懇談します。
そして明日は、発達障害者支援団体のこころぴあビレッジ が開催する「発達障害はなぜ就労でつまづくのか 対人関係だけではない実態~私なりの解決法・対処法 正社員雇用1年の経験から」へ参加して実際に成人の発達障害者の方々と交流してきます。

それ以外にも、奥進システム社の奥脇さん 、そして他にも障害児を抱えるお父さん方ともたくさん懇談してきます。
これらの仲間はすべてこのブログを通じて知り合ったメンバーです。

自分がどれほどの事が出来るか分かりませんが、これからの3年間は、発達障害児・者の身近な支援から、就労へ向けた取り組みをしていきたいと思っています。

第二部もよろしくお願いします。