市場心理という言葉がある。


これは精神的な不安や恐怖、そして地政学的リスクなどにより株価が不安定になり日本経済が目減りすること。
その市場心理が働き、先行き不透明な状態になると投資が控えられ、債権や先物などに移行し、株価が下落していく。

反対に活気あるときは、株価に反映され買い先行となり、株価は上昇する。


それに強く関係するのは政治。

政治とは未来の羅針盤であると以前のブログで書いた事がある。
それは政治の世界が来年度の予算を取り決め、法律を決めそれに則り、翌年度の国が運営されるからである。
当然、政治が安定しなければ先行き不透明となり、経済は不安定となる。


昨年8月末、衆議院選挙で国民の期待を一手に受け与党となった民主党内閣。
その当時の日経平均株価は、確かボクの記憶だと10,500円前後だったと思う。
しかしその後9,000円近くまで下落、そしてまた浮上、そして下落。
9000円台前半から10,000円台前半までの1,500円の幅を行ったり来たりして1年が過ぎようとしている。

実はこれはとても危険な状態である。


ボクは以前、大手証券会社でSEをしていた。実際にトレードしている立場ではなかったが、証券会社に居た者としては他の人より株式市場については理解している。
ただ付け加えると、「理解」と「儲かる」は全く別物であるということはお断りしておく。

ただその理解の観点から書くと、株式市場は「海の波」を想像してもらえれば分かりやすいかと思う。


要するに、波には「引き潮」と「満ち潮」があるように株価も下落と上昇がある。
常に上昇し続ける株なんて無い。当然常に下落し続ける株も倒産する企業を除いてはない。
5日平均乖離率、25日平均乖離率、75日平均乖離率などを参考に、今の株価を判断して「買い」とか「売り」を行い、その差益にて利益や損益が出る。

それ以外にも株価動向を見る方法はたくさんあるが、これ以上詳しく書くと株の説明となってしまうので割愛するが、株式市場では損をする人も居れば儲かる人も居る。
当然、そこに多額の投資が行われ、それで儲かった人は新たな資金を得て、そして新事業に算出し、そこに雇用を創出し、そして製品が開発され消費者が購入するという流れが一般の流通市場の常識である。


しかしこの1年、大きな上昇や下落の値幅が無い状態である。

これは怖い。
何故なら、損している人も居なければ儲かっている人も居ない。
というより限定されてしまっているので、完全な経済停滞状態である。
安定と停滞は大きく違う。

例えば経済は血管を流れる血液を想像してほしい。
血液が流れないことは「安定」ではないと思う。これは停滞であり、そうするとそこは壊疽をおこして、近い将来その部位は死んでしまう。



また今回の選挙結果により、政治の世界では「ねじれ国会」が起きようとしている。
以前、衆議院が自公政権であり、参議院は民主党になり「ねじれ国会」が発生した。
その時の参議院の態度たるや、ただ「反対」ありきのお粗末な政治を起こした原因により殆どの重要法案が廃止されてしまった。

今回は逆転がおこり、衆議院が民主党政権、参議院がまだ方向性は決まっていないが、民主党が野党へ転落した。

そこで現在、政治の世界では様々な駆け引きが行われている。

これは経済、雇用、育児、教育すべてにおいて国民としてマイナスが状態になってしまっている。

ただ、自民党や公明党、みんなの党は民主党ほどバカでは無いと思っている。
だからこの「ねじれ国会」を早々に解決して安定した政治を実現して、活気ある市場を取り戻し、経済を復興させて頂きたいと思う。


ではマサキングがひとつ予想。


近々、衆議院が解散し、総選挙があると予想する。


間違いなく、民主党のキーマンが動く可能性は大きい。
今の党執行部にどうも納得していない民主党の大物議員が居る。


これがキャスティングボードを握り、内閣不信任案に賛成するとそこに追従する議員が何人も居る。
民主党離党、民主党からの反乱。

必ず近々この行動が起きると予想する。


早ければモミジの頃か・・・・。