刑務所に入って気付く事と刑務所後遺症。

刑務所に入ると普段の生活では気付けない事に気付く事があります。私の場合、漢字が読めるけど、いざ書こうとすると、書けなくなっている事に気付きました。シャバでは携帯を始め、パソコン、テレビのリモコンなど果ては家具まで文字の変換機能があり、自分の手で書いたり、辞書をひいて調べて書いたりする事がありません。だからか、いざノートを買って漢字を書こうとすると、自分で驚くほど漢字を書けなくなっている事に気付いて、あわてて辞書を買い、実際にノートに書く練習を始めました。皆さんも他人事じゃないと思いますよ。一回試された方がいいと思います。後、刑務所で何年か暮らすと、自分では気付きませんが、刑務所後遺症とも思える症状に気付きます。まず、刑務所では自分の意志による行動ができませんから、知らぬ間に指示待ち人間になっています。また金銭感覚がおかしくなっています。時給何十円という生活があたりまえで何万なんか使いませんから、ゴチなんか全然当たりませんでしたあとこれは後遺症じゃないけど、刑務所で生きるすべとして、すばしっこく、また心臓に毛が何本か生えるので図々しくなります。食事ももくもくとすませる習慣になっているし、風呂もゆっくり入れません。可愛げがなくなりますね～。