という記事を先日読みました。
これは、僕が2社目の経営コンサルティング会社で働いていた時、
上司が僕に教えてくれてことで、その後もずっと僕の働き方のベースになっていることです。
当時、僕はITコンサルティングの会社から経営コンサルティングの会社に転職したところで、
その働き方の違い、求められることの違いに全然いい仕事ができていませんでした。
その時、僕の上司Kさんは、
「今はお前の意見は、何も通らないかもしれない。
マネージャの指示内容にも納得がいかないことも多いかもしれない。
それでも、
常に、お前がマネージャの立場だったら何を考えるか、このプロジェクトを
どうしたいと思うかを考え続けなさい。
そして、できればマネージャだけでなく、より高い視点を持つようにしなさい。
そうすれば、いづれ必ず役に立つから。」
と僕に言ってくれていました。
最初はその意味になかなか気づけず、仕事のバリューも上がらないまま、
とても辛い時期を過ごしていたのですが、ある時別のきっかけからその意味を知ることになります。
それは、別の記事で描いたのですが、「経営コンサルタント」という仕事に求められることに
気付けたことです。経営コンサルタントは、クライアント企業の経営陣と共に経営という、
答えのない問題に取り組んでいくことが求められます。その時、求められるのは、
指示したことを的確にこなしてくれる優秀な作業者ではありません。
経営コンサルタントに求められていることとは、
会社の経営に対して、様々な視点や意見を出してくれ、一緒に考えてくれるということであると、
そのためには、自分だったらどうやってこの会社を経営するのか、ということをしっかりとした
意見として持っていることだ、ということです。
そして、この事に気づいたとき、それはKさんが僕に伝えてくれていた、
「マネージャの立場だったらお前はどうするんだ?どうしたいんだ?」という事と
同じことを言っているのだと、同時に気づいたのです。
目の前で、マネージャから指示されていることだけに目を向けていたら、それはただの作業者でしかない。
どんな時にも自分がその仕事の責任者だったら何をするのか
と考え続けることで、今自分が指示されている作業の意味が時に分かり、
また、逆によりよい作業を自ら思いつくことさえもできます。
自分だったらどう思うのか、を常に考えそれを押し出すことは、自分の責任が問われるので、
慣れるまではとても大変なことかもしれません。
しかし、それは反対に、指示通りに仕事をする義務からは解放されるということも意味します。
僕は、その考えに至れた時から、すごく変われたと思っています。
経営コンサルタントという仕事に限らず、「上司の上司」の目線をもつことは、
新しい気づきを得られることだと思うので、ぜひ皆さん、シェアしたブログも読んでみてください。
今日はここまで。