イスラム国への安部首相の対応について | 夢追い人のブログ

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IT・経営コンサルタントを経て、㈱Dream-LINKを設立。
個人の夢が縦にも横にも繋がると、社会全体の価値を高められると信じて、誰もが、いくつになっても夢を持ち続けられるために活動しています。
夢ややりたいことを個人/法人両方の観点から捉えた記事を書いて参ります。

「ニュースを読む」というテーマで新しく書いてみたいと思います。

このテーマのブログでは、僕自身がどの様に感じながら、記事を読み進めていったのか、ということを出来るだけ分かりやすく、詳しく記載してみようと思います。

あまりにホット過ぎる話題なので、最初に取り上げる話題としては非常に緊張しますが、僕自身も話題については勉強中ということで、理解が足りていない部分はぜひご指摘・ご教示いただければ嬉しいです。

今回は以下の2つの記事を読みました。

辻元清美「人道支援と思っているのは日本だけじゃないんですか」安部首相「ISILさえ人道支援だと認めている、人道支援だと思っていないのは辻元さんだけじゃないんですか」
http://hosyusokuhou.jp/archives/42623866.html
動画:https://www.youtube.com/watch?v=w_DKu_3TkpE 
(19分25秒あたりから辻元議員の質問 22分30秒あたりから安倍首相の答弁)

「報道ステーション」昨夜のイスラム国人質事件報道。凄かった。 古賀さんの言葉に感動した! [my opinion]
http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2015-01-24-1

一つ目はまぁ、ソースの怪しい掲示板ですが、要約すると、
タイトルどおり、辻元氏が質問した内容に対して安部氏が秀逸な回答をした、辻元ざまぁ、みたいな論調の掲示板です。

動画を見ると、確かに辻元氏は上記の様な問いかけをし、安部氏は回答をしておりますが、実際の動画ではその間に他にもいろいろなやりとりがあります。要約すると以下の通り。

辻元氏:
9月以降ももっとできることがあったんじゃないか?そのできることをできていなかったからこそ二人が亡くなると言う結果になったのだから、反省すべきだ。
と言っていて、
安倍氏は、
いやいや、十分やってきたし、後藤さんにも三回も注意したんだから対応は十分だった。
と言っている。
(※上記は一つ目の動画のみを読んだ際にFacebookに投稿した内容と同一です)

この後、2つ目の記事を読みました。要約すると、

ニュースの中で古賀氏が、
「人質がとられていることは、昨年から分かっていたことで、それを知りながら安倍首相はイスラム国と敵対する国々に支援金を出し、応援のスピーチまでしてしまった。彼は人質のことより、イスラム国を空爆する国々に仲間入りしたかったのではないか?」
と言った内容を話していたがまさにその通りだと思うということ。

これを読んで、僕はFacebookへ、

先ほど投稿した辻元氏の動画と合わせて読みたい。
合わせて読み、古賀氏の論に乗っかると、辻元氏の指摘は正しいものになってくる。
去年から人質の存在を知りながら、安倍氏は「人道的支援」を行っていたのだから、問題ないと言う。
しかし、その「人道的支援」によってイスラム国から敵国としてみなされたということが問題なのではないかと指摘している辻元氏。

というコメントを残した。

この時点では、「あぁ、辻元さんの主張もやっぱり同意見の人もいるんだなぁ。動画と合わせてもう一回考え直したら理解が深まるだろうなぁ。というか、ちゃんと動画を見ていたら、別に辻元氏に非はなさそうなのに、最初の記事を僕がシェアしたもとのトピ主さんたちは、どこまで動画を読んでいたのかなぁ。。。」と言うことを思っていました。

その後、改めて動画を見てから、このブログを記載しているのですが、動画19分ごろからの辻元氏と安部氏の主張を改めて僕なりに解釈してみたいと思います。

辻元氏:
それが「人道的支援」かどうかはさておき、有志連合に加盟していると(イスラム国から)認識されているということがまず問題である。そのリストはインターネットで簡単に検索すれば出てくるようなもので、そのリストが出てから、後藤氏の誘拐が起こっているのであり、実際にそれが起きているのに、注意喚起が足りなかったのではないか?加えて、その様な認識が若干甘い中での中東訪問と、エジプトでの発言が起きたという事実が生まれてしまったのではないか?これまでの議論の中で、危機意識が高まってきた中でのエジプト訪問であったという趣旨の意見が出ていたが、首相自身が言っている様に、結果責任を追及するのであれば、日本人が2名亡くなるという結果になってしまっている以上、この様に危機意識が低い状態で中東へ訪問してしまったという行動は見直されるべきなのではないか?

安部氏:
危機意識が低いという批判は全く当てはまらないとまずいいたい。これまでも注意喚起はしてきたし、後藤さんにも3回注意はしてきた。また、過激主義をとめるというための有志連合には意義があり、その中であくまでも日本は人道的支援を行っているのみである。ISILも主張の中で「安部の人道的支援は」と言及しているとおりだが、イスラム国はこの非軍事行為もテロの対象にすると表明したことこそが問題であり、だからこそなんとかしなければいけないのである

なお、この後辻元氏の反対答弁が続く。この部分は、一回目の視聴では見ていなかったのだが、改めて聞いてみると以下の通りとなっています。

辻元氏:
当然、人道的支援については意味のあることだと認識している。ただ、結果として2人の人が亡くなっているのであるから、そこに至った経緯は見直されるべきではないかと言っているのである。

※下線は今回の議論の中で特に重要となるすれ違いかと思った部分です

改めて、この様に読み進めてくると、本当に改めてですが、完全にお二人の論点はずれています。ちなみに今回、国会答弁の動画などを結構真面目に何回か見直したりして要約しながら考えてみているのは、本当に初めてのことなんですが、(お恥ずかしい限りですが、)議論をするのは本当に難しいのだろうなぁ、と感じました。

あえてお互いの主張をずらしにかかっている部分もあるのかもしれませんが、この様にあとから記事にされたりしても、その取り上げられ方一つで周囲の受け取り方は全く違うものになってきますし、自分自身もきっといくらでも違う受け取り方をしてきているのだろうなぁ、と思います。

やはり最後は自分で集めた一次情報から何を感じるか、どう考えるか、そこまでは言わなくても、鵜呑みにしすぎないほうがいい、ということを改めて考えさせられた事例となりました。

なお、僕自身の意見としては、辻元氏の主張に理があると思っています。ここに書いてあることを主なインプットとして考えればという前提は置かせていただきたいですが、少なくとも、答弁の中で安部氏は辻元氏の質問に対して答えていない。もちろんリンクの動画は前半部分なので、後半をみればまた結論は変わるかもしれませんが、質問に対して答えていないという時点で正々堂々さが足りていないと感じてしまったので、個人的な見解としては辻元氏に一票です。