*全て妄想です












翔くんと想いが繋がって2ヶ月。
元日はおじさんの家に行き、翌日には松本さんの旅館、和くんのところへ。



「明けましておめでとうございます」



「明けましておめでとう」



父さんと僕は挨拶をして
お正月だけど旅館だから当然おじさんもおばさんもお仕事がある。
僕は和くんの部屋でお喋りをした。
折りたたみローテーブルに向かい合わせに座り、僕と和くんの前には温かいココアが置いてある。



「で?くっついたんでしょ?どうなのよ。どっちからコクったの?」



ココアをコクッと飲みながら聞いてきた。



「え?………どうなの……って………あの、えっと、////僕……から…」



どうと聞かれて……思わず顔が熱くなる。



「へえ………まーくんからねえ。
って、ちょっと、何真っ赤な顔してんのよ。やらしいことでも考えてんの?」



ニヤニヤして僕を見る和くん。ますます顔が熱くなる僕。



「な、なに、何言ってるの!!ぼ、僕はただ…」



「ただ?」


「………ただ…は、初めて好きな人が出来て……恋人になって……嬉しいくて………けど、こんな風に問われて……は、恥ずかしくて………//////。何て言えばいいのか分からなくて……」



ふふふ。と和くんが優しい顔で笑う。



「まーくんってやっぱり可愛いね。で?キスくらいしたんでしょ?」



少し治まりかけた熱がまた上がり、察したらしい和くんが話す。



「いいんじゃない。キスくらい誰でもやってんだし。ってか 恋人なんだからどんどんすれば?あー、でもまーくん相手じゃ翔くんも大変だな」



そう言って笑う。
僕は意味が分からず「どういうこと?」と聞いてもニヤニヤするだけで教えてくれない。



「今、楽しいでしょ?」



うん。と照れ臭いけど頷いた。



「じゃあよし!今度、春休みにでも翔くんとおいでよ。父さんはまーくんが来ると分かれば喜んで部屋を用意するよ」



「いいのかな」と言うと「いいでしょ。まーくんは気軽に来ればいいんだよ」と言ってくれた。



「和くんは大野くんとどうなの?変わらず仲良し?」



気になったことを聞くと、和くんは途端に顔を赤くした。
思わず くふふ と溢れたけど 変わらず仲良しなんだと確信した。
和くんはちょっと拗ねたような顔をしたけど、その顔も可愛かった。


春休み、翔くんを誘ってみよう。
きっと 一緒に来てくれる。


和也は翔くんが来たらからかってやろうと顔を緩ませながらひとり思い、そんな和也の思惑など知らず、雅紀は雅紀で翔くんを想いながらひとり顔を綻ばせた。









おしまい💕







雅紀が翔くんとのことで和くんに相談したことがあり『報告しなきゃ』との思いが私の中にあり書いたモノです。
拙い話しにお付き合い頂きありがとうございました(。-人-。)