1人暮らしのお部屋探しをする際、何に気をつけて選べばよいか分からないという方も多いのではないでしょうか。
自分にぴったりの物件を見つけるためには、事前に見るべきポイントを把握しておく必要があります。
この記事では、1人暮らしにぴったりな物件を選ぶコツやポイント、注意点について解説します。
物件探しの方法
賃貸の物件を探す方法には以下のようなものがあります。
・不動産情報サイトで探す
・不動産会社を訪問する
・友人や知人に紹介してもらう
・SNSや地域の掲示板、コミュニティサイトを活用する
不動産情報サイトで探す方法は、場所や家賃、間取りなどの条件を入力して希望に合った物件を簡単に検索できるため、多くの人が利用する方法です。
また、不動産会社を訪問する方法では、インターネットに掲載されていない最新の物件情報を得られる場合があります。
さらに、友人や知人から信頼性の高い情報をもらったり、SNSや地域の掲示板、コミュニティサイトを活用したりすることも、最新の物件情報や口コミを入手できる方法です。
これらの方法を組み合わせることで、理想的な物件に出会える確率が高まります。
物件探し前に決めておくべき条件
物件探しを始める前に、いくつかの条件を明確にしておくことで、無駄なく後悔の少ない物件選びが可能になります。
■場所
住む場所は、日常生活に大きな影響を与えるため、自分にとって住みよい場所にある物件を選ぶ必要があります。
学校や職場へのアクセス、近隣の商業施設、公共交通機関の利便性などを考慮して、最適なエリアを決めましょう。
さらに、治安の良さや静かな環境も忘れてはならない重要なポイントです。
■家賃
家賃は、毎月の生活に大きく影響するため、自分の収入に見合った物件を選ぶことが重要です。
一般的には、収入の3分の1以内に収まる家賃が望ましいとされています。
また、敷金や前家賃、仲介手数料などの初期費用も考慮に入れて、無理のない範囲で適切な家賃の物件を選びましょう。
■間取り
間取りは、生活のしやすさに直結するため、自分のライフスタイルに合った物件を選ぶことが重要です。
広いリビングが欲しい、バストイレ別は外せない、対面キッチンが良いなど、自分の優先順位を明確にしておきましょう。
内見時に見落としがちなポイント
物件を内見する際には、場所・家賃・間取りだけでなく、外観や室内設備のチェックなど、見落としがちなポイントにも注意を払うことが必要です。
■室内の設備
内見の際には、エアコンや暖房器具などの室内設備が使いやすい位置に設置されているかチェックすることをおすすめします。
また、コンセントの位置や数、Wi-Fiの設置状況などをチェックしておくことで、延長コードの購入など無駄な手間や出費を予防できます。
■隣人の騒音
隣人との壁の薄さや遮音性もチェックすべき重要なポイントです。
内見時に壁をノックして壁の厚さを確認することで、隣室からどの程度の音が漏れてくるかが推測できます。
■共用部の清潔度合い
共用部が清潔に保たれているかどうかは、物件全体の管理体制を評価する上で重要なポイントです。
特に、廊下や階段の清掃状況は、住人のマナーや管理会社の対応を知る手がかりとなります。
■物件の外観
外観やエントランスの清掃状況などもチェックすべき大切なポイントです。
これらがしっかりと管理されているかどうかは、物件全体の管理体制を判断する指標になります。
■物件の周辺環境
物件の周辺環境も、住み心地を決める重要な要素です。
近隣にスーパーやコンビニ、病院や銀行などがあるか、また交通騒音や治安の良さをチェックすることも忘れてはいけません。
物件を借りるときにかかる初期費用
賃貸物件を借りるときにかかる初期費用には、以下のような項目があります。
・敷金:
敷金とは、契約時に家賃の1から2ヵ月分を支払う保証金で、退去時には原状回復費用などが差し引かれた後に返金される金銭です。
・礼金:
礼金とは、入居時に家主に対して支払う謝礼金で、家賃の1から2ヵ月分が一般的です。礼金は返金されません。
・前家賃:
前家賃とは、契約時に次月の家賃を前払いする金銭です。
契約のタイミングによっては、契約月の日割り家賃も含まれます。
・仲介手数料:
仲介手数料とは、取引の報酬として不動産会社に支払う手数料で、賃貸物件の契約では、原則として「家賃1ヵ月分+消費税」が上限と定められています。
仲介業者がいない場合この費用は発生しません。
・火災保険料:
火災保険料とは、契約時に加入が求められる火災保険の保険料で、1年または2年分の保険料を一括で支払います。
・保証会社利用料:
保証会社利用料とは、連帯保証人を立てる代わりに、保証会社を連帯保証人とする場合にかかる費用のことです。
契約時の初回保証料は、家賃の50%~100%程度が一般的です。
・鍵交換費用:
鍵交換費用とは、入居者が変わるごとに鍵を交換する費用のことです。数千円から数万円程度が一般的です。
これらの費用が初期費用としてかかるため、物件を選ぶ際にはこれらの費用も含めて検討する必要があります。
注意すべき物件の特徴
物件選びでは、内見時に見逃しがちな点にも注意を払うことが重要です。
■築年数が古い
築年数が古い物件は、建物や設備の経年劣化が進んでいる場合もあるため、故障や修理が頻発する可能性を秘めています。
また、外観や設備が古びているだけでなく、断熱性や気密性、耐震性が低下している場合もあるため注意が必要です。
■日当たりが悪い
日当たりが悪い部屋は、湿気がたまりやすく、カビや結露も発生しやすくなります。
特に冬場は寒く感じることが多く、暖房代がかさむ可能性もあります。
■線路沿い・大通り沿い
線路沿いや大通り沿いにある物件は、騒音が絶えず、快適な生活が脅かされる場合もあります。
このような物件では、窓を閉めていても音が気になることも多く、静かに過ごしたい方には不向きだと言えるでしょう。
■管理が雑な管理会社
管理会社がしっかりと管理していない物件は、共用部が汚れていたり、トラブル対応が遅かったりすることが多く、住んでいて苦労も絶えません。
物件を決める際には、管理会社の評判を賃貸仲介会社の担当者などに確認し、信頼できるところを選ぶようにしましょう。
まとめ
賃貸物件の選び方には、さまざまなコツやポイント、注意点が存在します。
自分のライフスタイルや各種条件などをしっかりと考慮した上で、理想の物件を見つけることが大切です。
また、内見時には外観や室内設備、周辺環境まで細かくチェックすることを忘れないようにしましょう。
さらに、事前に初期費用や注意すべき物件の特徴を把握することで、安心で快適な生活を送ることが実現します。
最終的には、自分の優先順位やライフスタイルに合った物件を選ぶことが、賃貸物件での生活を充実させる鍵となります!