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この世は知性を磨く場所。
生きるとは、学ぶことです。

久しぶりに田中宇氏の国際ニュースです。

もう4日も前にupされてますが

上げます!

今回も長い中で私個人のここだ!という範囲を書き出します。

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アフリカの非米化とロシア

2023年8月13日   田中 宇

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西アフリカサヘル(サハラ砂漠の南縁)にある

ニジェールで7月26日、

軍部がクーデターを起こし、

米仏と親しかったバズム政権を転覆し、

新たな軍事政権を作った二重丸

 

2021年以降、

近隣のマリブルキナファソなどが

同様の趣旨でクーデターによる政権交代をしており、

近隣諸国に勧められてニジェール軍部非米化に立ち上がった。
 

ニジェールは、

近隣のマリやブルキナファソといった他のサヘル諸国と同様、

911後の2002年から米国が自作自演的な

テロ戦争」展開してきた。

 

米軍は、

サヘル各地でイスラム教徒を扇動して過激化させ、

裏から武器や資金を流し込んでテロ組織に仕立て

米仏が地元の政府をしたがえて

長期の低強度戦争を展開した。

2001年の米国によるテロ戦争開始まで、

サヘルにはイスラム過激派がいなかった

2002年に米軍がサヘルで広範な「テロ監視活動」を開始した後、

過激派が現れたびっくりマーク

米国のテロ戦争は、

米英が作った債券金融システム

1990年代後半から世界(今の非米側)に拡大して

新興諸国が発展していきそうだったので、そ

れを防ぐために起こされた。

 

新疆インドネシアからサヘルまでの

広大なイスラム地域を扇動して混乱させ、

地政学の「敵方」である

非米側の経済発展を阻害するのが

目的だったバツブルー

2009年からのオバマ政権が

テロ戦争を解消しようとしたので、

米軍と諜報界は解消を妨害するため、

2011年に中東各地でイスラム主義を扇動して

政権転覆させる「アラブの春」を起こし、

シリアリビアが内戦に陥り、

オバマの解消策は失敗し、

事態はテロ戦争に逆戻りした。

Wikipedia - Islamist insurgency in the Sahel
軍産複合体と闘うオバマ

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オバマドクトリンの記事が発表された直後、

ロシアのプーチン大統領が、

昨秋からシリアに進出していた

露軍の撤退を開始すると発表した。

 

米国は

911以来、

中東に15年も軍事介入して

失敗し続け、

中東撤退のドクトリンを

発表せざるを得なくなった米国と対照的に、

 

ロシアはわずか半年の軍事介入

シリアを安定化することに成功した。

 

米国は、

イラクとアフガニスタンの合計で

1・6兆ドル(別の概算では6兆ドル)を費やしたが、

 

ロシアシリア進出5億ドルしか掛からなかった。

 

両者の差は、

3200倍もしくは8000倍だ笑 

The True Cost of the Afghanistan War May Surprise You) 

Russia's Syria operation cost over $460 million - Putin

エジプトは、

米国が

カダフィを殺して壊したままになっている

隣国リビアの内戦の終結をロシアに頼んだ。

 

スーダンは、内戦の解決をロシアに頼んだ。

 

そして、マリなどサヘル諸国も、

米仏と付き合っている限り終わらない。

自滅的なテロ戦争を終わりにしてほしいと頼んできた。
The Wagner Group’s Playbook in Africa: Mali
The Wagner Group’s Growing Shadow in the Sahel: What Does It Mean for Counterterrorism in the Region?

ロシアは、

米国から頼まれたシリアには

自国の正規軍を派遣したが、

リビアやスーダンやサヘルでは米国が、

表向き事態を改善しようとする(実は悪化させる

テロ戦争を続けている。

 

そこにロシアが正規軍を派遣すると、

米露が対立して世界大戦になりかねない。
米国のテロ戦争は表向き「テロ退治」の善行だったメラメラ

との衝突を避けるため、

ロシアの正規軍は出さず、

代わりにプーチン腹心のエフゲニー・プリゴジン

やっている露政府系の

民兵団(傭兵団)ワグネルを出すことにした。

露政府は、

中東アフリカ諸国の政府

軍事協定を結んで兵器支援などは行うが、

派兵するのはワグネルになった。

ワグネルは、

米国による政権転覆

ウクライナ内戦が始まった2014年に、

米傀儡のウクライナ極右政権に殺される

ウクライナ・ドンバスのロシア系住民

救うための援軍・義勇軍として、

それまで露軍の諜報機関の在外要員として、

露企業の在外警備などをする警備隊・傭兵団を組織していた

ドミトリー・ウトキン(活動名ワグネルらが

軍事組織を立ち上げ、

プーチンの傘下で

民間企業を運営して

巨額資産を築いたプリゴジン

運営費を出して作られた。
Russia establishes a foothold in the Sahel 

through the Wagner group after the French pullout


ヒズボラワグネルも正規軍でないが、

地元では感涙される英雄たちだ。

彼らを極悪組織と歪曲して

描き続ける米欧日のマスコミや専門家こそ極悪な人道犯罪者
The Last Domino Falls in the Sahel



シリアでのワグネルの活動

聞きつけた中東アフリカ諸国

「うちにもワグネルをこっそり派兵してほしい」と

プーチンに頼むのは自然だった。
Macron’s Africa policy has failed, senators say



米国側マスコミ

ワグネルについて、

アフリカなどで虐殺や犯罪行為を頻発する

無能な傭兵団だと喧伝するが、

ワグネルはロシアがアフリカ諸国を

傘下に入れる覇権拡大活動のために派兵されており、

 

地元の人々に嫌われる犯罪行為をするはずがないし、

無能でもない二重丸
逆に言うと、

ロシアとしては

ワグネルは無能な犯罪者集団なので

ロシアの中東アフリカ支配が成功するはずがない」と

米国側が思い込んでいた方が、

米国に妨害されずに

覇権拡大できるので好都合だ。
Russia is making its biggest 

geopolitical shift for 300 years. Here’s how it’s playing out.

ロシアでワグネル反乱の意味


米国側から露側に転換するには、

クーデターで政権転換するのが好都合だった。

クーデターでできた政権は、

米仏から敵視されて仕方なくロシアに頼ったことにできる。

マリの転換は成功した

それを見て、

マリの南隣のブルキナファソの軍部が

2022年2月にクーデターを成功させ、

米仏から敵視されると

すぐにロシアにすり寄ってワグネルと契約した。
How the Niger coup can shake up t

he balance of power in and around Africa



今回、

ニジェールでクーデターが起きたら、

以前にクーデターを起こした

マリやブルキナファソの軍事政権は、

すぐにニジェールの新政権を支持した。

 

マリとブルキナファソの軍は、

外部勢力(ECOWAS)

ニジェールの政権を元に戻すために

軍事介入するなら、

ニジェール新政権を助けるため

自分たちも越境してECOWASと戦争すると言っているキューン


英国系の世論調査によると、

ニジェール人の78%が今回のクーデターを支持し、

60%が最も頼れる外国

ロシアだと答えている

 

米仏が最も頼れると答えたのはそれぞれ5%未満だった。
Poll reveals over 60% of Nigeriens consider Russia country's most reliable partner


中国は、

アフリカとの関係が経済と外交だ。

 

米欧を刺激したくないので、

軍事面はあまりやっていない

(米欧が批判するジプチの中国軍基地は、アフリカ対策よりも、

インド洋の自国船の航路安全確保、海賊対策が中心)。

米国が、

破壊した治安

ロシアが回復してくれるのは

中国にとってありがたい。

ロシアのアフリカ進出は、

中国にもアフリカにも感謝されている。
10 Things to Know about the U.S.-China Rivalry in Africa


アフリカでは

全ての国(55)が参加して

「アフリカ連合」を作り、

アフリカ内部を安定・統合させ、

国際政界でアフリカとして統一的な動きをして

影響力を増そうとしている。

 

エチオピアにあるアフリカ連合の本部ビル

援助活動として作ったのは中国だ。
 

多極型世界を望む資本家だったロックフェラーが戦後、

ニューヨークに

多極型国際組織である

国連本部ビルを作って寄贈したように、

中国(中共)は、

アフリカを多極型世界の極の一つにするための

アフリカ連合の本部ビルを作って寄贈した。

アフリカの非米化と発展、

世界の極の一つになる動きは、

これから20-50年ぐらいかかりそうだ。

 

ロックフェラー番頭キッシンジャーの訪中から

今の習近平まで、

中国の台頭(引っ張り上げ)に

50年かかっている。

 

アフリカも今後20年だと

発展途上の感じかもしれない。

その前に米国側の衰退も起きる。
世界のデザインをめぐる200年の暗闘

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今までで一番長いかな

 

内容が皆さんが思ってる事と一致しましたか?

 

もう一つ動画を貼ります。

 

世界を知り日本を知る

下矢印

 

プロパガンダなんかに屈しないゾ!