始めに、今回書かせて頂く記事は、僕の「本音」の部分がだいぶ出ています。
賛否両論あることも承知、否定肯定もちろんあるとは思いますが、これは僕自身の素直な「思い」としてみて頂ければ幸いです。
少し長くなりますが、お付き合いください。
14日の夜に始まった一連の熊本地震から、約1週間が経とうとしています。
14日のそれは「前震」であり、本震が16日という形になったこともあり、実際には本震から数えるのが正しい表現かもしれませんが、いずれにせよ今も避難所で過ごされている被災地の方々の不安や、恐怖は、想像を絶するものがあると思います。
ただこの1週間、ネット上のニュースや、SNSの投稿などを見ていて、どうしても考えさせられることがあったりもするので、ここに記させて頂きたいのです。
芸能人である、「長澤まさみ」さんや、「西内まりや」さんが、InstagramやTwitterの投稿が「不謹慎ではないか?」と指摘されて、投稿を削除したり、謝罪したりしているという話があるそうです。
実際には記事を読む限り、削除されたのが確認されたケースはこのお二人だけのようなんですが、ただ、少なくとも二人が投稿を削除したのは事実のようですので、何らかの批判が出て削除したというのは間違いないと思います。
僕も、もちろん知名度は違えど同じ業界に身を置かせて貰っている身なので、考えさせられるものがありました。
さらに、こうした批判を受けるのは芸能人だけでなく、企業さんも同様の模様みたいです。
特に、テレビCMのように強制的に表示される広告は視聴者からすると、
「こんな時に広告なんてするな」
という批判の対象になりやすいようで、テレビCMをACに差し替えた企業さんも複数いるそうです。
こういう話を聞けば聞くほど、芸能人や企業さんだけではなく、多くの人々が自分達も「自粛」した方が良いのかな、と思うことは当たり前なのかもしれません。
しかしここで思ったことが、
【我々ができるのは「支援」と「自粛」の二択だけなのか??】
というところです。
特に気になるのは、芸能人や企業さんの担当者の方がこういう状況に直面した際に選択する思考回路が、「支援」か「自粛」の二択になってしまっているのではないかという点です。
募金活動やボランティアなど、当然我々一人一人が被災地を「支援」できることを考えて実際に支援の行動に起こすというのは非常に重要なことだと思います。
問題は、その次に考えるのが「自粛」になってしまってないか、という点です。
熊本地震のような災害が発生した場合、芸能人の情報発信や企業さんの宣伝活動など多くの人目にさらされる人達の「支援」以外の活動は、全て批判されるリスクを負うことになります。
長澤まさみさんは、普段同様の笑顔の写真をアップしたら批判されました。
西内まりやさんも、普段同様の自撮りの写真をアップしたら批判されました。
そうした批判を元に、全ての活動を「自粛」するのは簡単な話です。
ただ、本当にそれで良いのでしょうか?
それが本当に被災地の方々が、私たちに求めている行動なのでしょうか??
このブログをいつもご覧下さっている方ならご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、僕は小さい頃から、バスケットボールという「チームスポーツ」を愛して、プレーしてきています。
例えば、いつも切磋琢磨し、しのぎを削り合い、お互いがスタメンを勝ち取るためのライバルでもありながら、良き仲間であり、チームメイトである大切な1人が、不慮の大怪我に見舞われ、しばらくプレーが出来なくなったとします。
そのチームメイトがかわいそうだから、自分だけプレーするのが忍びないから、プレー出来ない相手の気持ちを思ったつもりで、
「俺も今日からプレーするのやめるよ」
なんて言い出したら、「は?」ってなりますよね??
「やれよ!出来るんだからやれよ!!俺の分までやってくれよ!!んで、絶対スタメン勝ち取れよ!!」って、僕なら言うと思うんですよ。
そこで、「そうか!嬉しいよ。ありがとう!!」ってなるやつって、弱い奴だし、いい仲間じゃないと思うんですよね。…ニュアンスは違えど、なんとなく言いたい事、解って貰えますかね??
5年前の東日本大震災直後、関東で放送される全てのテレビCMがACに差し替えられるという異常事態が発生しました。
あの未曾有の大惨事において、当時はそれも当然だと思っている方もたくさんいらっしゃったとは思いますが、来る日も来る日も同じACのCM素材を見るのは正直辛かったのを良く覚えていますし、徐々に普通のテレビCMが復活したときに、視聴者が歓迎の声を上げたのも良く覚えています。僕もその1人でした。
当然、最初にテレビCMを復活することにした企業は、不謹慎だと批判されるリスクを覚悟してその選択をしてくれたはずです。
でも、あの時の我々にとっては、普通のテレビCMが普通に放送されるという、いつもと変わらない「普通」の状態こそが一番求めていたものだったと思うんです。
実は「支援」と「自粛」の選択肢の間には、先に仰ってたサッカー日本代表の、本田圭佑選手が言うようにいつも通りのことを「普通」にやる、いやむしろ普段より積極的にやる、という選択肢があると思います。
その「普通」の行動は一見不謹慎に見えるリスクがあるかもしれませんが、実際には「自粛」よりもはるかに間接的に「支援」につながるケースもある、と思うわけです。
今回のお二人の投稿は、批判も生んでしまったかもしれませんが、実は被災地の方々の中には、いつも通りの「普通」の芸能人の方々の笑顔に癒やされている人も多くいるはずですし、実際にそういったコメントも多数ついているのを拝見しました。
当然、批判があって投稿を削除したというのは、何かしら反映すべき点があったと感じたからだと思いますが…
今回の騒動によって、自分達の活動自体を全て自粛してしまうのではなく、いつも通りの自分でいることこそが、自分が笑顔でいることこそが、自分ができる支援の一つだと、批判者に対して胸を張ってお返事できる、そんな自分なりのやり方を探して頂くのが良いのではないか、と。
そんなことを本田圭佑選手の問題提起は教えてくれているように思います。
我々が災害時にできることは、何も災害に関する情報を拡散したり、直接的な支援をすることだけではないと思うんです。
笑顔の力で人々を癒したり、コミュニケーションの力で勇気を分け合うこともできるはず。
一人でも多くの人が、本田圭佑選手の問題提起を参考に、過度の「自粛」をしすぎずに、自分ができることを小さいながらも改めてちゃんと考え実行し続けることが、実は大事なのかも、と強く思いました。
各自が出来ることを「やること」、「想うこと」。
同じ日本人。仲間じゃぁないですか!!
そりゃあ、いろんな考えがありますよ。
でも、人の揚げ足をとったり、勝手に批判したり、あーだこーだ言う前に、まずは「気に」しましょうよ!!
寒くないかなぁ、暑くないかなぁ、物資は足りてるかなぁ、怪我人は助かったかなぁ、どこが安全かなぁ、あいつは大丈夫かなぁ、どんな状況かなぁ、少しはよくなってるのかなぁ、なんでもいいと思うんです。
「想い」ってきっと伝わるし、想われる方って、嬉しいし、きっと力になるから。
そして、「想い」はきっと「行動」に変わると思うから。
全然無力な自分ですが、無力なりに出来ること、きっとあるんで毎日、想います。そして、行動します!!
PRAY FOR KYUSHU
PRAY FOR JAPAN
負けるな!!!